記念日のキャンプデートで彼にサプライズ!夜景を彩るスペシャルカクテル
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
「今日、ナオキが連れて行ってくれたお店、すごくおいしかったね! ほんとごちそうさまでした」
『どういたしまして。いつも美奈にはお世話になってるからね』
予約してくれていたお店でディナーを食べた私たちは、一人暮らしをしているナオキの家へと帰り、ソファに座ってのんびりとしていました。
すると、しばらくしてナオキはお手洗いへ。
そのタイミングをずっと待ち構えていた私は、すばやく台所へ行き準備を始めます。
そして、ナオキがお手洗いから帰ってきました。
『今、コーヒー淹れているんだけど、ナオキも飲むでしょ?』
台所からナオキに話しかけます。
「うん、俺のもお願い!」
食後にコーヒーを飲むのが、私たちのいつものお決まり。
準備ができた私は、トレイの上にコーヒーの入ったカップを乗せてリビングへと戻りました。
『お待たせ。はい、ブラックね。そして……。じゃーん! 今日はこちらもどうぞ』
「あれ? ケーキなんていつ買ってくれたの?」
『ふふふ。そんなことより、このケーキちょっと一口食べてみて。何の味だと思う?』
私に促され、ナオキは不思議そうな顔をしながらケーキを口に運びます。
「うん、すごくおいしい! 分かったぞ、これはレモン風味かな?」
『ピンポーン、大正解! さすが、グルメ通なナオキ。実はこのケーキ、私が焼いたんだ』
「えぇ、これ美奈が作ったの? 見た目もかわいいし味もばっちりだし、てっきりお店のケーキかと思った!」
私の手作りと知ったナオキは、驚きが隠せない様子です。
それもそのはず。
バレンタインも市販のチョコを毎年渡すほど、お菓子作りが苦手な私なのですから(笑)。
『このレモンケーキ、“ウィークエンドシトロン”っていうフランス生まれのお菓子なの。ウィークエンドシトロンがどういう意味か分かる?』
「ウィークエンドシトロンの意味? えーっと……」
これは、私たちの3年記念日のお話。
自分の想いや感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいという人にもぴったりな、サプライズアイデアをご紹介します。
今年はナオキと付き合って3年目となります。
私たちはどちらかというとお互いサバサバとした性格で、記念日を重視するタイプではありませんでした。
けれど、今年の3年記念日は何か特別なことをしてみたい!
というのも、私たちは来年入籍を控えています。
そのため、カップルとして過ごす記念日はこれが最後。
せっかくの記念日なのだから、きちんと思い出に残るようなことをしてみたいなぁと思ったのです。
そこで頼ったのは、情報の宝庫ともいえるSNSです。
検索してみると、そこにはたくさんの情報が溢れていました。
『世の中のカップルって、こんな手の込んだサプライズとかしてるんだ』と、びっくり!
これまでナオキにサプライズ的なことをしてこなかったのを少し申し訳なく思ってしまいます。
『手紙を改めて書くのはちょっと恥ずかしいしなぁ……。わぁ、この手作りデコレーションケーキもすごいけど、私センスないしそもそもナオキは生クリームあんまり好きじゃないしなぁ……』
そんなことを思いながら画面をスクロールしていたとき、ふと目にとまったシンプルなケーキのポスト。
何となく気になりそのポストをタップしてみると、そこには“ウィークエンドシトロン”とう紹介文がありました。
『ウィークエンドシトロン? どういう意味だろう?』
気になった私は、ウィークエンドシトロンについて調べてみることに。
何でもウィークエンドシトロンは、フランス生まれの伝統的なパウンドケーキらしく、たっぷりのレモンアイシングで表面をコーティングしているのが特徴のようです。
そして、何より私が魅力的に感じたのが、ウィークエンドシトロンに込められた意味合いでした。
“週末に大切な人と一緒に過ごしながら食べるお菓子”という素敵な意味があるそうで、今回の記念日にもぴったりだと思いました。
さらに調べてみると、作り方は色々あるようでしたが、ホットケーキミックスを使うレシピならお菓子作り初心者の私でも挑戦できそうです。
そう思った私は、記念日にこのウィークエンドシトロンを手作りしてサプライズすることに決めました。
そして、ケーキをプレゼントするなら、お皿やカトラリーにもこだわりたい!
結婚を来年に控え、私たちは家具や日用品などもよく『あんなのがいいね』とショッピングで見るようになっていました。
そのため、せっかくなら3年記念日として形にも残せる食器やカトラリーも用意しようと思ったのです。
ネットで見てみると、食器もおしゃれなものがたくさんあって目移りしてしまいます。
時間をかけてリサーチし、その中でとっても素敵なお皿を見つけられました。
それはパート・ド・ヴェールという歴史あるガラス鋳造技法で制作された、ペアのガラス皿です。
ブルーとピンクを基調としたガラス皿はどちらもとっても色鮮やか。
シンプルな見た目のウィークエンドシトロンと相性もよさそうです。
それぞれ一点ずつ手仕事で作られているそうで、ハンドメイドならではのぬくもりも感じられます。
私たちにとってはちょっぴり高級な価格帯ではありますが、私も彼もいいものを長く使いたい派なのできっと「いいね!」と言ってくれるはずです。
誕生日や記念日など特別な日に使うお皿として私たちのところへ迎えたいと思い、私はガラス皿の注文手続きへと移ります。
また、ずっと欲しかったカトラリーのセットも一緒に注文を済ませました。
ナオキの驚く顔を想像し、当日が待ち遠しくなります。
迎えた記念日当日。
『このレモンケーキ、“ウィークエンドシトロン”っていうフランス生まれのお菓子なの。じゃあ、次はこれがどういう意味かナオキ分かるかな~?』
「ウィークエンドシトロンの意味? えーっと……」
出されたケーキを前に、うーんと渋い表情をしながら悩むナオキ。
ナオキは私よりグルメ通ですが、さすがにウィークエンドシトロンの意味は知らないようです。
『ウィークエンドシトロンはね、週末に大切な人と一緒に食べるケーキっていう意味なんだって。どう、素敵でしょ? 私たち来年結婚するけど、どんなにお互い仕事で忙しくても週末にはこうやって一緒にケーキを食べながら夫婦の時間を過ごせるといいなぁって思いながら作ったの』
というのも、私たちはお互い仕事が忙しくすれ違いが多くなったことから、一度距離を置いた時期がありました。
そんな経験を持つ私たちですが、紆余曲折を経て来年夫婦になります。
どんなに忙しくて平日一緒に過ごす時間がなくても、週末にはケーキを食べて笑い合える時間を持ちたい。
そんな気持ちから、このウィークエンドシトロンの意味合いに惹かれた部分もあったのです。
「へぇ、そうなんだ。だから“ウィークエンド”なんだね。いい名前のケーキだね。僕たちも、そんな風に週末にケーキ食べながら過ごす夫婦になれるといいな」
ナオキも過去のことを思い出したのか、とっても感慨深そうです。
そして、ケーキを眺めながらようやく気が付いたようです。
「あれ、そういえばこんな素敵なお皿とか俺の家にはなかったよね? これ、どうしたの?」
『これも記念日に何か形になるものがあったらいいなって思って用意したの。誕生日や結婚記念日とかの特別な日にこのお皿たちを使って、今日の気持ちを思い出せたらいいなぁって』
「うん、それはいいアイディア! じゃあこのウィークエンドシトロンもまた作ってほしいな。ほんとにすごくおいしいよ。料理嫌いな美奈だけど、ほんとにまた作ってくれるのかなぁ~(笑)」
『大丈夫! これは作り方もそんなに難しくなかったし、もうマスターしたから任せて!』
こんな風にコーヒーとケーキで一息つきながら、たわいもない会話で笑い合えるってやっぱりとても幸せな時間です。
夫婦になっても、今日みたいな時間を持てますように。
結婚を前に、彼とそんな想いを確認し合えた大切な記念日となりました。
「HMで簡単!!失敗なしのウィークエンドシトロン」のレシピを参考にさせていただきました。
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