母の日は癒し時間を!頑張り屋さんな母に贈る娘からのサプライズアイデア
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
「ただいまー!」
近所のスーパーへ買い出しに行っていた母が帰ってきました。
今日は母の日。
こんなご時世だからこそ元気の出るようなサプライズを仕掛けたいと思い、母の不在中に色々と準備をしておきました。
「はぁ、疲れたー」
と呟きながら、母がリビングへ入ってきます。
ガチャっという音とともにドアが開き、一歩足を踏み入れる母。
すぐに部屋の異変に気が付いた母は、目を丸くしてその場に立ち尽くしてしまいました。
「……わぁ、すごくきれい……」
そう呟くと、母はすぐに笑顔を見せてくれます。
その瞳には桜色のプレゼントや飾り付けが映り込んでいて、とてもキレイ。
私はそんな母の姿をずっと見たかったのです。
女手一つで育ててくれた母には感謝しかなく、母の日には毎年食事に連れて行っていました。
でも去年も今年は、ゆっくり外食を楽しめる状況にはなく。
おうち時間が長引きすぎて、どこか暗い表情を見せることが増えてきた母。
そんな母を元気づけられるような“特別な母の日”ができないかと考えた結果思い付いた、母の日のサプライズアイデアをご紹介します。
母は桜の季節が大好きです。
あまりに桜が好きな母は、私に桜子という名前を付けました。
名前負けせず、母と同じように桜が大好きになった私。
生まれてから毎年、春には母とゆっくりお花見を楽しんできました。
桜の木の下で食べる母の卵焼きが大好きで、これからも毎年欠かさずお花見を楽しむ気でいたのですが……。
あれはちょうど1年前のこと。
初めてお花見を楽しめない春を経験しました。
「こればっかりは仕方がないねぇ」
と二人で励まし合ったことを、昨日のことのように覚えています。
あのときは心のどこかで、1年ぐらいすれば落ち着くものだと思っていました。
でも今年もいつものような楽しいお花見はできず、人の少ない時間帯に桜並木を軽く散歩しただけ。
近くの桜並木は人気スポットでいつも人が多く、持病のある母には気軽に行ける場所ではなくなってしまいました。
「今年もお花見ができなかったねぇ。しばらくはこんな風にしか桜を見られないのかな」
と呟く母。
その声を忘れられず、私は1ヶ月後の母の日に向けて“桜”のサプライズを計画し、実行することにしました。
『桜が好きだからこそ、余計に落ち込んじゃってるなぁ。もうすぐ母の日があるから、そこで何か元気付けられるプレゼントが用意できたらいいんだけど……』
と、ネットでプレゼントを探す私。
『いっそ桜の盆栽とか?! って、お母さんも私も植物はすぐに枯らしちゃうタイプだから無理だよね。……あ! これいいかも』
悩んでいた私が見つけたのは、桜のリースです。
『造花だから枯れたり色褪せたりする心配もないし、何よりこの色合いがかわいい! 見てるだけで元気をもらえそう』
桜の英才教育を受けてきた私でも胸が高まった完成度の高いリースは、桜好きの母にピッタリなプレゼントだと思いました。
お値段が15,900円とリースにしては若干お高めなのは気になりましたが、これで年中お花見気分が味わえると思えば安いものです。
『とりあえず、これは決定! どうせなら2年分のお花見を取り戻せるぐらい、桜色でいっぱいの母の日にしちゃおう』
と思い立った私は、桜色をテーマにサプライズを考えていきます。
『桜の香りのエアーフレッシュナーがあれば、お花見っぽさがUPしそうだね。あとは桜柄のランチョンマットと桜柄の抹茶茶碗を買って、いつもの和菓子屋さんで春の上生菓子も注文しておこう。
あ、すごい! 桜のウォールステッカーもあるんだ。もう5月だけど、もしかしたら来年もお花見が難しいかもしれないし、よし! 買っておこう』
目に入る桜グッズを次々と注文していく私。
なんだかお花見の日の朝のような、ワクワクした気持ちになってきました。
こんな風に楽しく桜を眺めるのは久々のことです。
桜グッズをたくさん注文して、飾り付けの計画を済ませたら後は当日を待つのみ!
母はいつも散歩を兼ねて午前中に買い物へ出かけるので、その時間に準備を進めることにしました。
母の日当日。
リビングの壁にステッカーを貼り、テーブルにはランチョンマットとお抹茶セットを準備していきます。
メインのプレゼントである桜のリースは、思っていた以上のクオリティ!
壁に飾ると、今までと同じ部屋とは思えないぐらい明るくて優しい雰囲気になりました。
準備を終えたタイミングで、ちょうど母が帰宅。
部屋に入ってきた母は、5秒ほどフリーズした後に、
「……わぁ、すごくきれい……」
と、こちらまでうれしくなるぐらいニコニコの笑顔を見せて喜んでくれます。
『去年も今年もお花見ができなかったでしょう。もう5月になっちゃったんだけど、せっかくの母の日だからおうちでお花見を楽しんでもらおうと思って準備しちゃった』
そう声をかけると、
「えー早く言ってよー! 言ってくれたらちょっとだけお昼ご飯を奮発したのに(笑)」
と冗談っぽく笑う母。
『それじゃサプライズにならないじゃん(笑)。さぁさぁ、座って。久しぶりにゆっくりお花見しよう』
いつもお世話になっている和菓子屋さんで注文しておいた、とっておきの上生菓子をセッティングし、十数年前に茶道部だった頃の記憶を思い出しながら、なんとかお抹茶を点てていきます。
そんな私とは裏腹に、桜を満喫している母。
「桜子、このリースって本物の桜?」
『本物に見えるけど、実は造花なんだよー』
「そうなの?! あまりにきれいで、なんだか本当に桜の香りがしてきたわ」
『あ、ごめん! それはエアーフレッシュナーがあるからだよ(笑)』
「あらやだー」
ケラケラ笑う母を見たのは久々です。
私の点てたお茶を、大切そうに見つめて味わってくれる母。
「桜子、ありがとう。たまにはこんなお花見も楽しいわね」
とニコニコ笑ってくれます。
『実はもうひとつ用意したものがあるんだ。はい、これ』
私はピンク色の箱を母へ差し出しました。
中に入っているのは、一冊のアルバムです。
『毎年桜の木の下で一緒に写真を撮ったよね。見て見て、去年も今年も車の中(笑)。でもね、まだまだこのアルバムには写真を入れられるんだ。
これまでみたいなお花見が次いつできるか分からないけれど、来年も再来年もずっと、一緒にお花見しようね』
アルバムを1枚1枚、大事そうにめくってくれた母は、
「もう、桜子ちゃんったら! こんなアルバムもらったら、お母さん泣いちゃうじゃない。よし、ちょっと卵焼き作っちゃおう」
と冗談めかして、大好きな卵焼きを作ってくれました。
『お花見といえば、お母さんの卵焼きだもんね。うれしい!』
桜が散って、もう新緑の季節になっている母の日に贈った、季節外れのサプライズ。
でもこれまでで一番喜んでもらえた母の日になりました。
この日に撮った写真も、もちろん後日アルバムの1ページに仲間入り。
来年も再来年もその先もずっと、母と一緒に桜の思い出を重ねていけたらなぁと思っています。
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