卒団式の記念に、親から通知表色紙をサプライズプレゼント
今日は6年生になる息子の少年サッカーの卒団式。
いつも通り、保護者代表挨拶、監督、コーチ達の挨拶、チーム・個人成績の発表に続き、記念品の贈呈を行います。このあと、みんなでお昼を食べたあとゲームをし、スライドショーを見て主将の引継ぎ、6年生保護者代表挨拶……と続きます。
卒団式の準備をするのは6年生の保護者。
記念品には集合写真とチーム名、個人の名前が入ったフォトフレームクロックを作成しました。
そしてさらに、例年なら在校生から寄せ書きしてもらった色紙を渡すところですが、今年は「通知表」を渡すことに。
「えー、サッカーでも通知表かよ!」
先日、小学校最後の通知表をもらったばかりの6年生がどよめきます。
進行役の保護者がそんなどよめきを落ち着かせながら、一人一人名前を呼んで記念品と通知表を渡していけば、もらった子たちは早速、中を確認して「おお」とか「よっしゃー」などの雄たけびをあげます。
中には「おれの通知表、学校のやつよりいいこと書いてある!」と叫ぶ子も。

6年生に渡した通知表は、左側が保護者が今までの成長ぶりを評価する欄。
右側が在校生の寄せ書きをする欄になっているもの。
今までのコメントは在校生のみで、保護者からのメッセージを添えたことがなかったこともあり、今回は子どもの成長を一番近くで見てきた保護者からのメッセージが加えられる通知表デザインのカードを選びました。
親の言葉を素直に聞けなくなっているお年頃ですが、渡された子どもたちが熱心にカードを読んでいるところを見ると、成功だったようです。
我が子のがんばりを伝える通知表サプライズを思いついた理由
息子のチームの卒団式は、午前中に練習場所にしている小学校のグランドで在校生と6年生で対抗試合をしたあと、近くの公民館に移動をして行うのが恒例となっています。

卒団式の準備をするのは保護者会の役員と6年の保護者が中心です。
その第一回目の会合で。
「今年の記念品はどうする?」
「順番的にはフォトフレームクロックかなあ。集合写真と名前を入れてもらうやつ」
卒団式の記録をつけたノートを振り返りながら、役員さんが教えてくれました。
「コップ、トロフィー、フォトフレームクロックの順で記念品を作っているのよ。違うものがいいのなら、予算の範囲内なら可能なので、何か案がありますか?」
参加した保護者に役員さんが問いかけますが、特に意見は出なかったのでそのままフォトフレームクロックが記念品に。
「あとはいつもどおり寄せ書きね。これは色紙を購入してあとで回します」
「その寄せ書きなんだけど、こういうものもあるのよ」
私は昨日見つけた通知表のデザインをしたメッセージカードが映し出されたスマホを、その場にいる人たちに見せました。

卒団式は親にとっても一区切りのイベントでもあります。
親からも何か子どもの心に残るようなものを贈ってあげたいものだと思い、会合で提案してみようと私は昨日一人でいろいろと検索していたのです。
1年生の時に同級生に誘われて始めた少年サッカーですが、正直に言って甘えん坊の息子に続けることはできないと思っていました。
思った通り、最初は同級生の動きにもついていくこともできず、悔しそうな顔を見せることもあり、どのタイミングで「もうやめたい」と言い出すか待っていたように思います。
しかし、やめたいということなく卒団の日を迎えることができそうです。
これはどこの親も同じ。
練習や試合の付き添いはけっこう負担で、大変に思うことが多かったため、卒団式が近づくにつれて6年生の保護者はみんな、ちょっとしんみりしたムードになっていました。
サッカーに熱心に取り組んできた子どもだけでなく、そんな子どもを応援してきた保護者にとっても、卒団式は特別な日なのです。

何より私が、息子のがんばりを本人に正直に伝えたいのです。
でも、面と向かうと照れ臭いから、こういう形ならお互い客観的になれるかな、と思って。
「予算的にそこまでオーバーはしないと思うんだけど、どうかな。せっかくだから、親からもがんばったところを伝えてあげたら、記念になると思うのよね」
ダメ押しで私が言うと、みんな「いいんじゃない」と頷き、役員さんも「予算的にはOK」と言ってくれたので、例年は色紙で行う寄せ書きが今年は通知表のデザインへ変更になりました。
通知表サプライズアイデアを成功させるポイント
フォトフレームクロックは役員さんが担当し、寄せ書きの作成は、言い出したのが私なので、私が担当することに。
通知表は左が保護者、右が在校生ということになっています。
まずは、右側の在校生部分をチームメンバーに書いてもらうことにしました。
6年生のメンバー全員分を書いてもらうので時間がかかります。
少し早めに3月に入ってすぐ、通知表の寄せ書きを頼んで回りました。
次に左側を、保護者に頼んで作ってもらいます。
在校生も保護者も、締め切り日をきちんと設定しておくのがコツでしょうか。
在校生の寄せ書き部分は小学生ということで鉛筆の子が多く、見た目が寂しかったので、華やかになるように少しだけマスキングテープやシールなどでデコレーションをし、見映えを整えればOKです。

通知表を作った保護者からは「しんみりした」「子どもの成長を振り返れてよかった」という言葉をもらいました。
なかなか親が子どもに成長ぶりを伝える機会は少ないので、寄せ書きを考えている方は保護者のコメントも一緒に沿えてみてはいかがでしょうか?