準備期間は2週間!妻へ贈る、クリスマスの美味しいサプライズアイデア

準備期間は2週間!妻へ贈る、クリスマスの美味しいサプライズアイデア

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今年のクリスマスどう過ごす?タイプ別サプライズアイデア 今年のクリスマスどう過ごす?タイプ別サプライズアイデア

料理が苦手な僕が仕掛ける、“美味しい”クリスマスサプライズ

今日はクリスマスイブ。
共働きの僕たち夫婦はクリスマスなんて関係なく、今日も仕事です。

……でも実は、妻には内緒で午後から半休を取っていた僕。
いつも仕事や家事をがんばっている妻へ、ささやかなクリスマスプレゼントをサプライズで用意したかったのです。

部屋はレストランのように飾り付けし、玄関にはクリスマスツリーをセット。
いつものテーブルには本格的なフレンチ料理がセッティングされています。

自宅なのに自宅ではないような、特別な雰囲気です。

「ただいまー!」

いいタイミングで妻の加奈子が帰ってきました。

『お、おかえり!』
「恭平、今日は早かったんだねぇ。ってあれ?!」

いつもとは違う部屋の様子に気が付いた様子です。

「えー、レストランみたいになってるじゃーん。すごい! ……ん? でも恭平って野菜も切ったことないよね。この料理はどうしたの?」

そう、僕は自他ともに認める料理下手。
ではなぜ、こんなに豪華な手料理が食卓に並んでいるのでしょうか。

今回のサプライズアイデアは、僕の計画ミスからスタートしたのでした。

遡ること2週間前。ディナーの予約が取れなくて……

あれはクリスマスを2週間後に控えた休日のこと。

先に言い訳をしておくと、最近の僕はとても忙しかったんです。
というのも、新事業の立ち上げを任されてんてこ舞い。

1つのことに集中している間は、なかなか別のことを考えられない不器用な性格をしている僕は、クリスマスのことをすっかり忘れていたのでした。

「あ! やばい、もう2週間後にはクリスマスが来ちゃうじゃん。どうしよう……」

ダメ元でディナーの予約が間に合うレストランを探してみましたが、全滅。
妻の加奈子はこういったことで怒るタイプではないのですが、結婚するときに、年に1回のクリスマスぐらいは豪華なディナーに連れて行ってあげると心に決めていたので、僕自身が落胆してしまいました。

「僕があまりに料理が下手だからと、仕事をしながら毎日ご飯を作ってくれている加奈子に、美味しいディナーをご馳走したかったのに」
とガッカリ。

ディナーではなく旅行にしようかとも思いましたが、お互い翌日は仕事なので難しく、週末はもちろんどこも予約がいっぱいです。

「……仕方ない。今年はオードブルでも買って帰ろうか」
と諦めかけていたとき、テレビで“出張料理人”の特集が流れてきました。

「出張料理人?」

初めて聞くサービスに、とても興味をそそられます。
テレビによると、プロの料理人が自宅のキッチンで美味しい料理を作ってくれるサービスとのこと。

うちの狭いキッチンにプロの料理人を呼んでいいのか悩みましたが、諦めていたクリスマスディナーを予定通り妻へプレゼントできるかもしれないと思うと、心がウキウキしてきます。

早速サービスを検索して予約ができるか確認してみると、1つだけクリスマスイブでも予約できるところがありました。
事前に予算や時間、アレルギーの有無や料理のリクエストを伝えておくと、食材の手配からすべて行ってくれるのだとか。

「よし、これでクリスマスの計画は完璧! ……いや、この部屋だとせっかくのディナーがもったいないよなぁ」

そう考えた僕は、部屋のデコレーションをすることにしました。

クリスマスディナーに欠かせないインテリアといえば、やっぱりクリスマスツリー!

オーナメントやLEDライトも付いている上に、デザインが大人っぽくてオシャレなツリーを購入。
子どもっぽい雰囲気を好まない加奈子に喜んでもらえること間違いなしです。

あとは、お店のクリスマスディナーなら窓からイルミネーションが見えることが多いので、自宅でも雰囲気を楽しめるようキラキラとしたガーランドをポチリ。

ガーランドも大人っぽくて幻想的なデザインを選びました。
加奈子がいないタイミングを見計らって試しに暗い部屋で点けてみると、角度によってさまざまな色に変化するガーランド。

まるで万華鏡のようなキレイさでした。

これなら自宅でもクリスマスらしいロマンティックさを楽しめそうです。

レストランのように飾り付けした自宅で豪華なクリスマスディナー!

絶対にもう間に合わないと思った2週間前。
あのときはこんなクリスマスイブを迎えられると思ってもいませんでした。

……なんて回想している場合ではありませんね(笑)。

加奈子が帰宅するまで恐らくあと2時間ぐらいでしょうか。
僕は一足早く予約していたケーキを持って自宅へ帰りました。

ここからは部屋の飾り付けという大仕事が待っています。

まずは部屋を軽く掃除して、玄関にクリスマスツリーを置きました。
一気にクリスマスらしさが出てきて、楽しくなってきます。

次にリビングへ移動し、ガーランドをセット。

1時間ぐらい経ったところでチャイムがなり、出張料理人の方が到着しました。

食器は自宅にあるものを使ってもらうのですが、食材はシェフにお任せ。
事前の打ち合わせで「ワインとよく合うクリスマスディナー」をオーダーしておきました。

本来はお店と同じようにイスに腰かけて待ち、料理ができたタイミングでシェフが食卓へ料理を運んでくれるスタイルなのだそうですが、今回はサプライズにしたかったので、テーブルセッティングの上、前菜だけあらかじめテーブルに並べてもらうことに。

小さな花をテーブルに飾り、雑貨屋で買っておいたナフキンをなんとなくオシャレに折り、3つのキャンドルをセッティングしておきました。
そこにシェフが作ってくれた色鮮やかな前菜が置かれると、一気に華やかな食卓へ変化。

そうこうしていると、ちょうどいいタイミングで加奈子から、
『駅に着いたよー!』
とLINEが届きます。

自宅は駅の目の前なので、あっという間に帰ってくることでしょう。

シェフにはキッチンに隠れてもらい、ガーランドを点けてから部屋の電気を消します。
そして加奈子が帰宅すると、冒頭の反応になったというワケ。

そう、料理下手な僕は出張料理人サービスを申し込むことで、美味しいサプライズプレゼントを贈ることができたのです。

『え?! あ! こんばんは』
種明かしをした後にシェフを見つけた加奈子は、ビックリした表情のまま挨拶(笑)。

シェフは安堵した様子で、
「よし、じゃあ気合を入れて残りのお料理を作らせてもらいますね!」
と腕まくりをされていました。

運ばれてくる料理はどれも絶品!

加奈子も料理を口へ運ぶたびに、
『おいしい!』
とニコニコです。

そして時折ガーランドのある方を見つめては、

『今年は忙しくてなかなかイルミネーション行けそうにないなと思ってたんだ。こんな風に飾り付けしてくれてうれしいよ~』
と、またニコニコ笑ってくれるのでした。

『恭平、プロに来てもらうなんてナイスアイデアだね! 家だからリラックスできるし、なんだかお店のディナーよりも美味しく感じる』
と満足そうにワインを口に運ぶ加奈子。

僕も同感です。
食器や調理器具の片付けまですべて料理人の方にお任せできるので、食べた後もリラックスしたままゆったり過ごせるなんて、なんて最高なんでしょう。

僕がもし苦手な料理に無理やりチャレンジしていたら、美味しくない料理を食べさせられた挙句、キッチン器具の配置もぐちゃぐちゃになってしまって、きっと加奈子は心の底から喜べなかったはず。
2週間前に急遽思い付いたサプライズでしたが、我ながら大成功だったなと思います。

料理下手な僕でもプレゼントできた、“美味しい”サプライズ。

『私ね、欲しいものは自分で買えちゃう年になっちゃったなぁって、寂しく思ったりしてたんだけど、そんなことなかった。こんな贅沢な時間をプレゼントしてくれて本当にありがとう』
と笑う加奈子を見て、なぜだか僕まで嬉しい気持ちになったのでした。