Zoomで彼女へサプライズ!離れた場所から贈ったクリスマスプレゼント
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
「わぁ~、どれもおいしそう! これ本当に全部だいちゃんが作ったの?」
『もちろん! 疲れて帰ってくる里奈のために今日は腕を振るわせていただきましたよ。それになんてったって、今日はクリスマスだからね』
僕はもともと料理を作るのは苦手ではないのですが、里奈に料理を振舞うのはこれが初めてです。
テーブルに並ぶ料理たちを、里奈は目をキラキラとさせながら眺めています。
『では、どうぞめしあがれ』
「わーい、いただきまーす。わぁ、このスープすっごくおいしいよ。だいちゃん天才!」
どうやら僕の料理は里奈の口にあったようで一安心です。
『あ、そうそう。今日おいしいって口コミで評判のパンも買ってきたんだった。きっとスープにも合うよ』
「さすがだいちゃん、私のパン好きをよく分かってるじゃん」
僕はトングでクロワッサンを掴んで、テーブルにあらかじめセッティングしておいたお皿に運びました。
「え、だいちゃん! これどうなってるの!? パンが光ってる!」
里奈は口を両手で覆いながら、目をまん丸にして驚いています。
今日は、パン好きの彼女に僕が仕掛けるクリスマスサプライズのアイデアをお話ししたいと思います。
里奈と僕が出会ったのは3年ほど前のこと。
共通の友人が企画した飲み会がきっかけで、お互い共通点も多く自然とお付き合いする形となりました。
そんな里奈と過ごすクリスマスは、今年で3回目です。
2年前と去年は里奈が手作りのクリスマス料理を振舞ってくれました。
しかも去年は手作りのデコレーションケーキまで!
里奈は料理が得意で普段もよく作ってくれるのですが、どの料理もいつも本当においしいんです。
やっぱり料理が上手な女性は魅力的ですね。
実際、里奈の料理に僕の胃袋は掴まれちゃっています(笑)。
一方、僕はというと一人暮らし歴もそれなりにあるし、学生時代居酒屋でのキッチン経験もあるので料理を作るのは別に苦ではないのですが……。
でも、里奈がとても料理上手なので、それに甘えてこれまで僕が料理を振舞う機会はなかったのです。
「今年のクリスマス、だいちゃん仕事休みだって言ってたからデートでも行けたらいいなぁって思ってたんだけど、先輩から出勤頼まれちゃった。だいちゃん、ごめんね」
里奈の職業はネイリストです。
シフト制のため、休みが合わないことや、スタッフの欠勤による急なシフト変更などにはもう慣れています。
『そっかぁ、いつも大変だね。ご苦労さま。その日、夜はいつも通りに終わる感じ? じゃあ、俺が料理作って家で待ってよっか?』
ふと思いつきで出た言葉でした。
「え、だいちゃんが料理作ってくれるの? うれしい! 仕事終わったらすぐに行く!」
里奈はとっても嬉しそうです。
こうなったらもう後には引けません。
その日から、僕はクリスマスのことで悩む日々を送ることになります(笑)。
『クリスマスっぽいメニューって何にしたらいいんだろう……。部屋の飾り付けとかしてサプライズしてあげるのも里奈喜ぶだろうなぁ』
仕事を終えて、帰りの電車で色々と考えていました。
『でも飾り付けってその場だけのものだから、何か味気ないよなぁ。もっと実用的で斬新なサプライズグッズとかってないのかな』
そんなことを思いながら、スマホでいいサプライズグッズはないかリサーチをしていたところ。
目を留めたのが、クロワッサン型のインテリアライトでした。
このライトを見た瞬間、僕は『これしかない!』と思いました。
なぜなら、里奈は無類のパン好きだったからです。
朝ごはんはパン以外受けつけないというほどのパン派だし、僕と出会う少し前まではパン作りの教室にも通っていたというほど。
そんな里奈がこのライトを見て喜ばないはずがないと思ったのです。
そのため、僕はこのライトに即決し、2個分の注文を済ませました。
『よし、クリスマスは里奈を思いっきり驚かせるぞ!』
迎えたクリスマス当日。
料理は結局悩んだ末に、サラダにスープ、パスタと定番メニューとなりましたが、これに注文しておいたパン型のインテリアライトもテーブルにセッティングすれば、見栄え的にもいい感じになりそうです。
準備中にクロワッサンを直でまじまじと見てみましたが、本当によくできています。
ライトをオンにしてみると、クロワッサン独特の層が何重にもなっている感じが伺え、さらにリアルです。
ちなみにライトは電池式で、ポンっと平らな場所に置くと自動でオンになる仕組みのようです。
そのため、パンだけは里奈が席についてからお皿の上に運ぶ段取りに。
ピンポーン
そうこうしているうちに里奈が到着しました。
「おじゃましまーす。あ、もういい匂いがする」
『おつかれ。疲れたんじゃない? いま料理できたとこだから座って』
「わー、どれもおいしそう!」
勘の鋭い里奈にバレないよう、平然を装います。
「あ、ちっちゃいツリーまで置いてある!」
『まぁ、クリスマスだからね。それキラキラ光るから部屋の電気消してみな』
「わー、きれい」
実はこのツリー、今回の作戦のためにも欠かせません。
サプライズで使うライトの光は部屋の明かりが付いていると分かりづらくなってしまうので、ツリーの電飾を見るために部屋の電気も落とすという流れへ自然に持っていく狙いだったからです。
『では、どうぞめしあがれ』
「わーい、いただきまーす。わぁ、このスープすっごくおいしいよ。だいちゃん天才!」
僕の料理に里奈は驚いてくれていますが、まだまだこれからが本番です。
『あ、そうそう。今日おいしいって口コミで評判のパンも買ってきたんだった。きっとスープにも合うよ』
自然体を装いながら、台所からパンを持ち出します。
「わー、おいしそうなクロワッサン!」
そして、疑われないようにトングで里奈の目の前にあるお皿の上へポンッと運びました。
すると、スイッチがオンになり優しい灯りがポッと灯りました。
「え、だいちゃん! これどうなってるの!? パンが光ってる!」
パンだと疑っていなかった里奈は、とても驚いている様子です。
『ふ、ふ、ふ。騙されただろう。これ実は本物のパンからできたインテリアライトなんだよ。パンを愛してやまない里奈にぴったりだと思って。見た瞬間これだー! って即決だったよ』
「これ、本物のパンからできてるの? すごい、パンが光るなんて……。でも、かわいいー! 部屋に飾りたいー」
『これは里奈へプレゼント。部屋に飾りたいって言うの見越して2つ買っておいて正解だった』
「わ、さすがだいちゃんだよ。お皿に置いて飾るのがいいかなー。それともバスケットに入れる方がかわいいかな? 2つ並べて置いたらきっと2倍かわいいよ」
ライトを嬉しそうに見つめながら、早くも自分の部屋での飾り方について本気で悩みだす里奈。
その様子から、喜びようが伝わります。
ネックレスや財布などの定番系はこれまでのクリスマスや誕生日にプレゼントしてきたので今回はちょっと変化球で攻めてみましたが、このインテリアライトを選んで本当に大正解でした。
まさか、パンが光るだなんて想像つかないですよね(笑)
サプライズ初心者の僕でも、このパンのおかげで大成功となりました。
ちなみに後日、里奈の家に遊びに行くと、テレビボードの上に置かれたバスケット内にクロワッサンたちが大事そうに飾られていて、何だかほっこり。
見るたびに、このクリスマスの思い出が蘇ってきます。
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