【妻から夫へ】誕生日サプライズはドキドキのパラグライダー体験!
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
私、由衣は31歳の兼業主婦。
同い年の夫と5歳の娘・葵(あおい)、4歳の息子・隼人(はやと)の4人で暮らしています。
隼人は先月誕生日を迎えたばかりです。
つい最近産んだような気がしていたのに、気が付けばもう二人ともこんな年齢になっていてビックリ。
そして、今月末誕生日を迎える人が我が家にはもう一人います。それは夫です。
夫は某自動車メーカーの工場で勤務していて、シフトは変動制。
週に1~2回は夜勤があり、なかなか家族の時間が取れません。
それでも子どもたちと休日が被ったときにはいつも全力で相手をしてくれます。
そんな優しいパパが子どもたちも大好き。
本当は疲れているだろうに、家族との時間を大切にしてくれる夫にはとても感謝しています。
けれど、なかなか普段感謝の気持ちを伝えられていません。
なので、その分今年の誕生日はしっかりお祝いしてあげたいと考えていました。
毎年、夫の誕生日には夫のリクエストメニューを作ってお祝いするのが恒例。
そして誕生日プレゼントもここ数年は申告制です。
付き合っていたときは私がプレゼントを選んでいたのですが、夫はファッションに興味がない上にこれといった趣味もない人。
プレゼント選びに年々難航し、子どもたちが産まれてからは忙しさも相まって、このスタイルへと落ち着きました。
けれど、今年は何か違うことをしたい! 子育てが少し落ち着いてきたからか、そんな風に考えるようになった私。
ただ、『夫があっと驚くようなサプライズって何だろう……』と考えてもいいアイディアが思いつかず、途方に暮れていたのでした。
そんなある日のこと。
私は親友の結婚式に参列していました。
挙式前にメイク直しをするつもりでトイレに立ち寄ったのですが、そこでまさかのサプライズに遭遇します。
女子トイレに足を踏み入れると、鏡にカラーペンで、
“今日はありがとうございます! いっぱい楽しんでいってください♪♪”
と、新婦である友人よりメッセージが書かれていたのです!
まさかこんなところにまで演出があると思っていなかったので、私はとてもビックリ!
親友によると、“ミラーメッセージ”というサプライズなのだそうです。
『家の洗面所でこれを再現したらどうだろう。まさか洗面所に何かあるとは思わないだろうから、夫も驚くはず……!』
結婚式の帰り道にそう思い、その足で早速水性のカラーペンを買いに行きました。
それともう一つ、ミラーメッセージについてスマホで調べているときにたまたま目についた別のサプライズ方法があります。
それは、浴槽の中を大量のバルーンで埋め尽くすという方法です。
このアイディアのいいところは、風船にヘリウムガスを入れて浮かばせたり、壁に貼り付けたりといった手間がかからない点!
効率化を求める主婦の目線から見てもありがたいサプライズ方法で、即採用となりました(笑)。
夫がどんなリアクションをするのか想像すると、何だかイタズラを仕掛ける子どものような気持ちになり、私はどんどん楽しくなってきました。
いよいよ誕生日当日です。
子どもたちには今日の朝、サプライズについて共有済み。
私が書いた『HAPPY BIRTHDAY♡』のメッセージのまわりに、葵と隼人が夫の似顔絵やイラストを書いてくれて、かわいらしく仕上げてくれました。
昔、リビングの壁に落書きをして私にこっぴどく怒られた経験のある二人。
なのに今日は鏡に書いていいよと言われ、最初はとまどっていたのですが、途中から子どもたち二人もキャッキャ言いながら書いていました。
お風呂場へ誘導するために『お風呂も見てみてね』という一言も書き足して、ミラーメッセージの仕込みは完了。
あとは風船を10個ほど膨らませて、プレゼントを置いた浴槽に詰め込めば準備万端です。
折り紙で作った作品を子どもたちが壁にたくさんペタペタ貼り付けてくれたので、お風呂場もとてもかわいい空間になりました。
「ただいまー!」
夕方、仕事を終えた夫が帰ってきました。
「パパ、おかえりー!」
子どもたちもサプライズがバレてしまわないように、何食わぬ顔で夫を出迎えます。
私が、
「おつかれ。ご飯よりも先にお風呂?」
と聞くと、夫は、
「うん、汗かいたからそうするわ」
と答えました。
実はこれも想定済み。
工場で働く夫は、夏場に限っては家に帰ってくるとすぐにシャワーで汗を流すのがお決まりです。
鞄を置いて風呂場に行く夫を3人で見送ってしばらくすると、洗面所から……
「うわっ、ビックリしたー! 何だよこれ、もうお前たち驚かすなよー(笑)」
という夫の声がリビングに聞こえてきました。
「やったー! ねえママ、パパ驚いてるよ!」
子どもたちも驚くパパの様子にニンマリ顔です。
『ガラガラ』
その後、鏡に書かれた『お風呂も見てみてね』というメッセージに従って風呂場の戸を開ける音が聞こえてきました。
「うわ、こっちには風船がいっぱいある!」
夫のその声を聞いて、子どもたちはたまらず走って風呂場に駆け寄ります。
その後に続いて私も風呂場へ。
「パパ、おめでとうー! 驚いた?」
「まさかこんなところに何かあるとは思ってないから、すごくビックリしたよ」
「次はそのお風呂の底見てみて!」
「ん? この風船の下?」
状況が飲み込めず不思議そうな夫ですが、子どもたちに急かされ風船をかき分けます。
「……あ、見つけた! こんなところにプレゼントがある!」
実は風船の下にプレゼントを用意しておいたのです。
今年はサプライズのために欲しいものを聞いていなかったので、何年かぶりに私チョイスでプレゼントを用意しておきました。
「ママが選んだプレゼントだよ。早く開けてみて!」とさらに急かす息子。
「そうなの? 由衣、ありがとう。何を選んでくれたのかなぁ。あ、これはもしかして……テントじゃない?」
そう、私が今年選んだプレゼントはキャンプ用のテントでした。
「正解! こないだショッピングセンターでキャンプ売り場を見ていたでしょ。今年の夏はキャンプデビューして家族の思い出たくさん作れたらいいなって。感謝の気持ちを込めて今年は奮発しちゃいました」
「さすが由衣、よく見てたね。実は、キャンプにちょっと憧れてたんだ。だからすごく嬉しいよ、ありがとう。葵、隼人、今年はキャンプデビューしていっぱい思い出作るぞ~!」
それを聞いて子どもたちは大はしゃぎ。
夫の誕生日のために始めたサプライズ計画でしたが、夜なかなか寝付けないほど、子どもたちのテンションが上がってしまいました(笑)。
そして私もそのうちの一人。
いつもとは違う特別な誕生日となった気がします。
誕生日サプライズ作戦大成功!
この誕生日記念のテントと一緒にこれからたくさん家族の思い出を作っていきたいと思います。
クリックして確定後「評価する」ボタンから送信してください。
ちょっと個性的なもの、他の人と被らないもの。
特別なプレゼントをお探しの方に。
お探しのシーンと相手を選んで
あなたに合ったサプライズアイデアをみつけてください。
シーンを選ぶ
相手を選ぶ
探す