【娘の成人式にサプライズ】20年間の思い出を動画で!
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
8月に入り、痛いほどの日差しが窓の外の道路に反射して眩しい日曜の午後。
真っ青な空に浮かぶソフトクリームのような入道雲を眺めながら、私は娘の二十歳の誕生日をどうやって祝おうかと考えていました。
娘の秋桜(さくら)が生まれて、もう20年。
産まれた時は、壊れてしまうのではないかと思うほど、か弱くて小さかった娘。
だけど、大きな病気をすることもなく健康に元気に育ってくれて、今では立派な大人の女性です。
今日も、友達と気になっていたカフェに行くんだとかで、先週買ったばかりのワンピースを着て、メイクも髪の毛もばっちり決めて、鼻歌まじりに出かけて行きました。
大学生になって、ますますお洒落が楽しくなってきたようです。
そんな娘の誕生日には、お洒落をすることがさらに楽しくなるようなプレゼントを贈りたいなぁ。
私は、娘の喜ぶ顔を想像しながらプレゼント選びを始めました。
私が見つけたプレゼントは、光沢のあるビニル素材のワイヤーテープ 「ラメルヘンテープ」でつくられたハンドメイドのカゴバーキン。
コンパクトなタイプで上品に合わせられるので、これから大人の女性として歩き出す娘にぴったりだと思いました。
また、一点一点手作りされているので、まったく同じものが存在しないというのも魅力的。
ハンドメイドのバッグなので、もしかしたら既製品のものよりも丁寧に扱わないといけないかもしれないけれど、何でも安く手軽に買えてしまうこの時代に「良いものを長く大切に使う」気持ちを持って欲しいと思い、このバッグに決めました。
娘の誕生日が近づいてきました。
注文していたバッグも無事に届き、あとは当日を待つだけ。
20年、早かったなぁ……。
アルバムの中の娘の写真を見ながら、私はこれまでのことに想いを巡らせました。
泣き止まない娘を抱きながら途方に暮れたあの夜。
小学校のジャングルジムから落ちたと連絡を受けて、心臓が止まりそうなほど心配で駆け付けた日。
高校に上がり、初めて「好きな人ができたよ」と耳打ちしてくれたあの照れくさそうな顔。
どれも、かけがえのない大切な思い出です。
私は、そんな風にたくさんの思い出をふり返りながら、アルバムの中にある特に思い出深い写真を数枚取り出しました。
「はじめまして、秋桜。
私の娘に生まれてきてくれて本当にありがとう。
初めて秋桜を抱いた日のことは、今でも鮮明に覚えています。
小さな体で元気な泣き声をあげていましたね。
お父さんもお母さんも一緒に泣いて、家族三人とも涙目のこの写真は、秋桜にやっと出会えた日の大切な一枚です」
出産してすぐ、娘を抱っこしながら家族三人で撮った写真を見ながら、私は小さめの便箋にメッセージを書きました。
あらかじめ購入しておいた2面の写真立てを隠しておいた棚から取り出して、左に写真、右にメッセージを書いた便箋を入れます。
次に、幼稚園でのお遊戯会の写真を眺めながら、同じようにメッセージを書いて写真立てへ。
同じものを10個作りました。
思い出の写真を見ながらメッセージを書いている間、何度も涙が出てきて中断してしまいましたが、なんとか目標の数を作り終えて、娘への誕生日サプライズの準備完了です。
朝、起きてきた娘に「お誕生日おめでとう」と伝えると、照れたような顔で「ありがとう!」と嬉しそうに笑顔を向けてくれました。
「今日は真っすぐ帰ってくるからね!」
娘は今日、夕方までアルバイトです。
夜は家族三人でバースデーパーティーをしようと約束しています。
帰ってきたら、どんな顔をするだろう。
私は、娘の反応を想像しながらサプライズの最後のセッティングを行いました。
まずは、娘の部屋いっぱいに風船を敷き詰めて、プレゼントのカゴバーキンを真ん中へセッティング。
その隣には、一番最近の家族旅行の写真が入った写真立て。
便箋には、バッグを選んだ理由と、大人になっても変わらず愛しているよ、という気持ちを綴りました。
その後は、娘の部屋から続くように赤い毛糸を垂らしながら、家の各所に写真立てをセッティング。
最後に、玄関を上がってすぐのところに、最初に娘が目にするはずの写真立てをセットしました。
帰ってきた娘が最初に写真立てに気づき、赤い糸を辿りながらプレゼントに辿りつく仕掛けです。
ガチャ。
娘が帰ってきました。
「ただいまぁ~……え……? 何……?」
私は、リビングの扉からこっそりと玄関をのぞきました。
娘はしゃがみこみ、写真立てを見ています。
「え……? お母さん! これ、何!?」
大きな声で叫ぶ娘の目には、すでに涙がうっすら浮かんでいます。
「おかえりなさい」
扉から顔を出した私に、娘は写真立てを持ったまま抱きつきました。
「何、これ~!? もう泣かせないでよ~~」
「メッセージ、読んだ? この赤い糸をたどるんだよ」
それから、娘は赤い糸を辿りながら、写真立てのメッセージに辿り着くたび、じっくり眺めたり、泣いたり、私に抱きついたり。
私はというと、そんな娘の後ろに付き添いながら、一緒に泣いていました。
プレゼントしたカゴバーキンも「すっごく可愛い! 大切に使うね!」と言って、とても喜んでくれました。
「お母さん、こんなサプライズ準備してるなんてズルいよね!」なんて主人に言いながら、写真立てやカゴバーキンを嬉しそうに見せていました。
秋桜、二十歳の誕生日おめでとう。
これからも、優しく可愛い秋桜でいてね。
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