結婚式でサプライズを!口下手な新郎から絵本朗読の感動メッセージ

結婚式でサプライズを!口下手な新郎から絵本朗読の感動メッセージ まだ評価がありません

49

結婚 におすすめのアイテム

遠距離恋愛中の僕と彼女、来週は結婚式!

僕・聡は、出版社で働く29歳。
入社当初は東京で勤務していましたが、2年前に異動があり、今は大阪支店の新書部門で働いています。

職場ではまだまだ若手として目まぐるしい日々を送っていますが、来週の日曜日、遠距離恋愛中の彼女・美紀と結婚式を迎えます。
美紀は会社の同期で、入社後すぐに交際が始まり、彼女は現在も東京の絵本部門で勤務しています。

僕にとって美紀はいつも心の真ん中に居る大切な人。
結婚が決まったことも挙式も、とても嬉しいことです。

ただ、僕は昔から口下手で……東京と大阪の遠距離恋愛をしている間も、僕からの言葉が足りず、美紀を度々不安にさせてしまっていました。
プロポーズの言葉も、美紀が僕の大阪のアパートに来てくれたときに「結婚……してくれませんか?」と言葉にするのがやっと。
プロポーズらしい素敵な演出などもすることができませんでした。

そんなふうに、彼女の心をなかなか安心させてあげられない僕ですが、結婚式を前に決めたことがあります。
それは、披露宴で僕から美紀にサプライズのメッセージを贈ること。

美紀は結婚後、職場を離れて僕の住む大阪に来てくれると言っています。
そんな一大決心をして結婚に臨んでくれる彼女に、僕からも結婚式の場できちんと想いを伝えたい。

口下手な僕だけれど、そんな僕でも頑張れるんじゃないかと思いついた「ある作戦」。
それは、僕らが付き合い始める前に、美紀が僕に貸してくれたお気に入りの絵本を使ったサプライズメッセージ。

美紀に少しでも僕の想いが伝わりますように……僕は来週の披露宴に向け、イメージを膨らませました。

挙式当日。朗読で伝えるサプライズメッセージ!

結婚式当日。
挙式は、始まると思っていた以上にあっという間に進んでいき、 参列してくれた家族、親戚、友人、会社の人たちの笑顔に祝福されながら無事に行うことができました。

そしてついに披露宴が始まりました。
多くのゲストを前に僕もますます緊張が増してしまいましたが、とりあえず決められた流れは必死にこなし、いよいよ僕からのサプライズメッセージの番に。

「ここで突然ではありますが、新郎の聡さんから、新婦・美紀さんへメッセージがあります!」

司会の言葉で、僕はマイクの前に進みました。
美紀は(え? こんな段取りあったっけ?)と不思議そうな様子。

「えー、今日は特別な日ということで、いつもはうまく伝えられない僕の気持ちを、絵本の言葉に乗せて美紀さんに伝えたいと思います」

僕が取り出したのは、一冊の絵本。

「これは、美紀さんが入社当初、僕に貸してくれて、僕らが仲良くなるきっかけになった絵本です。
タイトルは、『君のためにできるコト』……」

絵本を紹介する僕に参列したゲストたちの視線が集まります。
僕は、不思議そうに見つめる美紀の瞳と一度視線を合わせた後、緊張してじわりと汗を感じる手で絵本のページを開きました。

「ぼくは、気のきく くまおくん。あたし、くちべた くまこちゃん……」

それは、口下手なくまこちゃんが、パートナーのくまおくんに自分の想いをなかなか伝えられずにいる、もどかしい心を描いたお話でした。
それはまるで、美紀に対する僕の心の中を映し出したよう。
でもあるとき、想いがすれ違ってしまい、くまおくんが去っていこうとする。
そのとき、くまこちゃんはやっと自分の想いを言葉にできるのでした。

僕自身もなかなか声にして伝えられなかったこの言葉。
でも、美紀にどうしても伝えたかったこの言葉。

絵本のくまこちゃんのセリフを、僕も勇気をふり絞って読み上げました。

「……ずっといっしょにいてくれる?」

精一杯の気持ちを込めて言葉を紡いだ後、絵本から顔を上げ高砂に座る美紀を見ると、美紀は目を潤ませていました。
そして、美紀は微笑んで、絵本の続きでもあるこのセリフを言いました。

「……ずっといっしょにいてあげる」

その言葉に、僕も思わず目頭が熱くなりました。

ゲストからは、温かい拍手。
僕の緊張も一気に解けて、気づけば目からボロボロと涙がこぼれていました。

二人の未来に向けて……もうひとつのサプライズギフト

結婚式は無事温かいムードで終わり、着替えを済ませた僕たちは、結婚式の記念にと予約していたホテルで夜を過ごしました。

「今日は本当にありがとう。絵本の言葉、すごく嬉しかった!」
「ううん、僕こそいつも言葉足らずで、美紀を不安にさせることが多くてごめん。……実はもう一つ、美紀にプレゼントがあって」

僕は紙袋からギフトボックスを取り出し、美紀に渡しました。

「え? なんだろう。開けてみてもいい?」

包み紙を解いた美紀は、「わぁ、すてき!」と声を上げました。
それは、「一緒にしたいこと100」という小さな本。

「結婚して美紀が大阪に来てくれたら、一緒に過ごす時間がいっぱい増えるからさ。
二人でこれからしたいこと、この本に一緒に書いていこうよ」

「うん、沢山書く!! ありがとう!
……ここに書くのなら、口下手な聡でもできるかな?(笑)」

茶化された僕は、思わずふくれっ面になった。
こうやって、これから始まる長い結婚生活、二人で楽しい出来事を増やしていこう。

時にはケンカすることもあるかもしれないけれど、きっと今日読んだ絵本や「一緒にしたいこと100」が、僕らの心を温かく解してまた強く繋いでくれる。
口下手な僕でも、サプライズ大成功! 一回り、成長できる結婚式になりました。

結婚 におすすめのアイテム