遠方の家族がオンラインで仕掛ける、クリスマスパーティーのサプライズ
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
「パパ見て」
ゴールデンウィーク前に、年中になる娘・心菜(ここな)が1通のはがきを差し出した。
差出人は近所の大型スーパー。
幼稚園で出品した母の日の絵画コンテストに入賞したので、表彰式があるという連絡のはがきだった。
「すごいね」
私が褒めると、
「ママ喜ぶかなあー。でも土曜日だから、ママいないね」
娘は一瞬喜んで、すぐにしょんぼりした。
妻は、娘が幼稚園に入ったのを機にパートとして看護師に復帰しており、土曜日も仕事だ。
表彰式は10時半からだから、妻は来ることができないかもしれない。
「大丈夫だよ、パパがスマホで撮っておくから」
そう言えば娘はほっとしたが、いつも仕事に家事に育児に頑張ってくれている妻に対し、これではイカンという気持ちにもなった。
背も伸びて、おしゃべりも達者になった娘を見ていると、今年の母の日はこの子と一緒に妻を驚かせてみるのもいいかもしれないと思う。
そこで娘に頼んで、妻に「母の日に欲しいもの」を聞いてもらった(少しもこっそりではないが)ところ、
・ 時間がほしい
・ 新しい化粧品がほしい
・ 晩ご飯作って(片付けも)
・ おうちを掃除して
時間と化粧品は娘に頼むのが難しそうなので、晩ご飯と掃除に決定。
料理のメニューは、定番かつ簡単で失敗も少ないカレーにした。
しかし、私は普段料理をまったく作らないので、当日いきなり作れるかどうかわからない。
仕事がある土曜日、妻はいつも料理を作り置きしておいてくれるが、どうしても予行演習がしたい私は、「心菜はカレーがいいって」と言って作り置きを止めてもらい、試しにカレーを作ってみることにした。
肉と野菜を炒めて、煮て、ルウを入れるだけ。
カレールウのパッケージにもそう書いてある。
手順通りに作ったのに、なぜかシャバシャバだわ何か物足りないわ、カレーには違いないのだけれど、妻の味には程遠いものが出来上がった。
「パパのカレーおいしくない」
娘は半分くらいしか食べなかった。
子どもは残酷だ。
カレーはやめよう。プロに頼ろう、と思った瞬間だった。
だが、自分で作って妻を驚かせたい。
娘と一緒にお手伝い券を作ることにした。
画用紙に「おふろのそうじ」「おへやのそうじ」などと書いてもいいのだけれど、娘は絵も字もまだ上手ではない。
ぐちゃぐちゃになるのがオチかと思い、きちんとしたカードタイプのお手伝い券を作ってみることに。
スケッチブックに「おふろのそうじ」「おへやのそうじ」「トイレのそうじ」とそれぞれ書いて、娘に持たせ、写真を撮る。
これをパソコンに取り込んで名刺のサイズ(91×55mm)に加工し、SDに入れてコンビニへ。
コンビニのプリンターで写真印刷を選び、「並べて印刷」「カードサイズ」、用紙はA4光沢用紙を選んで「焼き増しプリント」で、写真用の厚みがあるA4用紙にクレジットカードサイズの「お手伝い券」が12枚印刷される。
お手伝い券は3種類あるので、それぞれを印刷。1種類につき120円、3種類で360円だ。
自宅に帰って裁断をする。
ためしにひとつカッターで切ってみたが、きれいな四角にするのが難しい。
カッターよりも、裁断機のほうがきれいにカットできそうだ。せっかく作るのだから、きれいに作りたい。
そう高いものではないので、裁断機を購入。
思った通り、裁断機のほうがストレスがないし切り口もきれいだ。
料理を手作りしたいが、失敗はしたくない。
そこで思いついたのが「ミールキット」を使うことだ。
材料と調味料を買って、レシピ通りに作るというもの。
これならあれこれ買いに行かなくても済むし、ある程度下ごしらえもしてあるので、自分で作るのは無理そうなしゃれた料理も作ることができる。
魚が好きな妻のために選んだのが、「アクアパッツア 記念日 セット」。
奮発しました。
肉より魚のほうが難易度が高そうに感じたけれど、下処理済みなら大丈夫だろう! きっと!
サプライズでないと意味がないので、妻が出勤の土曜日に作戦は決行。
午前中は母の日の絵画展の表彰式。
その様子をスマホで動画撮影し、その帰りにお手伝い券を入れる封筒と、店頭の花屋でカーネーションのアレンジメントを買う。
帰宅後、封筒の表を娘に好きに描かせたらお気に入りのアニメの絵を描いていた。
昼過ぎから、娘と二人でキッチンにこもった。
届いた鯛はかなり大きく、見栄えも相当なもの。
アクアパッツァなんて難しそう、と思っていたけれど、焼き目をつけて煮るという、シンプルな料理だった。
ホタテのカルパッチョに温野菜の明太子ディップと、料理初心者だから気の利いたアレンジができるわけもなく、書いてある通りのものを作ったけれど、なかなかの出来栄えだ。
娘に材料や調味料を鍋に入れさせたり、皿を並べさせたりして、準備完了。
カーネーションのアレンジメントも置く。
妻の席にお手伝い券が入った封筒を置いて待っていると、玄関から「ただいま」の声。
いつも通り帰宅した妻は、スーパーの袋を下げていた。
あ、買い物は不要だと伝え忘れていた。
「なにこれ、すごい」
テーブルの上の料理に、妻が驚く。
カーネーションを見て悟ったようだ。
「パパが作ったんだよ」
「嘘だあ、パパ、包丁使えないんだよ」
娘の言葉に妻は笑い出した。
「パパ包丁使えないのに、こんなに頑張ってくれたの!?」
うわー、うわー、と言い続ける妻に、娘が封筒を差し出す。
中を見て、妻が再びびっくりする。
「うわー、立派なお手伝い券! どうやって作ったの」
「これね、一年有効ね、一枚ずつ使ってね、お掃除するから、パパが」
「パパが!」
娘の最後の一言は余計だったが、妻は感激したらしく、「ありがとうね!」と言って娘を抱きしめていた。
「パパもありがとうね! お掃除、期待してるから!」
満面の笑顔で言われたら、嫌とは言えませんよね。
建築資材のルート営業をしている潮田家のパパ
パート看護師をしている潮田家のママ
おしゃべり大好きな年中になる潮田家の愛娘
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