地方に一人で住む母へ。母娘で一緒に過ごす母の日のサプライズプレゼント

地方に一人で住む母へ。母娘で一緒に過ごす母の日のサプライズプレゼント

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なかなか会えない母へ、母の日を母娘で一緒に。

私の家は、三年前に娘・葵が生まれ、主人と三人で都内に住んでいます。

五月に入り、もうすぐ母の日になりますが、母は東京から電車で二時間程の地方住まい。
葵が産まれてバタバタしていたこともあり、ここ数年は年に一度会えるか会えないか程度になっていました。

「今年の母の日は、しばらく会えていないお母さんに、何か特別なプレゼントを贈りたいなぁ」

ふと主人に相談したところ、
「それなら、葵のことは僕が見ているから、久しぶりにお義母さんと出かけて、ゆっくり過ごしなよ!」
とのこと。

父が他界してから五年、地方で一人暮らしをする母には、寂しい思いをさせてしまっている気がしていました。
そんな母に、今年の母の日は何か特別なプレゼントを贈りたい……。

早速、母に電話を掛け、母の日の予定を確認してみると、
「久しぶりに里香に会えるのね、嬉しい! しばらく予定は無いから、里香のいる東京までお出かけしようかしら」
と、電話越しに嬉しい声が聞こえました。

久しぶりに過ごす、母との一日。
母にとって特別な時間にしたいな……私は思いを巡らせました。

母の日サプライズ① アフタヌーンティーを一緒に

「前からゆっくり東京観光してみたかったのよねー!」

駅で待ち合わせした母は、いつもよりおめかしをして、うきうきとした様子でやってきました。

「電車で長旅だったから、来るだけで疲れちゃったんじゃない?」
「全然大丈夫よ。久しぶりに里香に会えて嬉しいわ~」

約一年ぶりに会ったこともあり、積もる話に花が咲きました。

母を最初に連れて行ったのは、有名和風ホテルのアフタヌーンティー。

「こんな素敵なところがあるのね! でも、大丈夫? 少しお高いんじゃない……?」

緊張気味な母の手を「大丈夫、大丈夫」と引きながら案内したのは、庭園が美しく見える窓際の席。
真っ青な空に、木々の緑が青々と映えます。

母と私は、ゆっくりと流れる時間に時折ため息をつきながら、運ばれてくるスイーツに舌鼓を打ちました。

「実は、お母さんにプレゼントがあるの」

私がそう伝えると、母は目を丸くしました。

「やっぱり忘れてる! 今日は、母の日なんだよ。だから、私からの感謝の気持ち」
私は、持っていた紙袋からプレゼントを出しました。

「えー、ありがとう! なんだろう、開けてみてもいい?」
頷く私の横で、母は箱を開け、嬉しそうな声を上げました。

それは、ガラス製のティーポットと、茶葉のセット。

「この茶葉、実はお花なの。ティーポットに入れてお湯を注ぐと、花びらが開いて、とってもきれいなんだって。
これでお母さんも、家でアフタヌーンティー気分を楽しめるかなと思って!」

「すごいねぇ、こんな素敵なものがあるなんて……里香、本当にありがとう……」
母は、大切そうにティーポットを手に取りながら、満面の笑みを浮かべました。

母と過ごす久しぶりの夜

美術館巡りや街歩きをして、私たちの家に母を案内したのは、もう夕方近くでした。

「浩二さん、いつも里香のこと、ありがとうございます」
と恐縮する母を、主人は「とんでもないです! むしろ僕がいつも頼らせてもらってます!」と笑って温かく迎えました。

葵を抱っこしてその成長ぶりに驚いている母を見て、私も主人も心から微笑みました。

「もしお義母さんが良ければ、うちに泊まっていきませんか?」と提案したのは、主人でした。

「お邪魔になりませんか?」と戸惑っていた母ですが、「もう遅いし、せっかくだから泊まっていって!」と私が言うと、「ありがとうね」と、とても喜んでくれました。

夜は葵を主人に託し、母と私で布団を二枚並べ、何年かぶりに一緒の部屋で寝ました。

「今日は本当に楽しかったわ。ありがとうね。浩二さんにも、本当に良くしてもらったわ」
「ううん、むしろ私の方こそ……今まで、なかなか会えなくてごめんね。これからは、いつでも、こうやって会おうよ」
「ありがとう……」

心なしか、いつもよりも素直に、私も母もありがとうの気持ちを伝え合えた夜になりました。

母の日サプライズ② 主人から思いがけないプレゼント!

翌朝、目覚めると、いつもより早めに身支度を済ませた主人が「これを、お義母さんに」とギフトボックスを差し出してきました。

「葵の幼稚園は僕が連れて行くから、今日お義母さんが帰る前にでも、良かったら二人で開けて見てみて」
と主人はニンマリ。

一体何だろう? と私も見当がつきません。

午前中、母の帰りの支度が整ったところで、
「これ、浩二からお母さんにプレゼントだって」
と、私はギフトボックスを母に渡しました。

「浩二さんから? 何だろうねえ……」
そう言いながら箱を開けてみると、中に入っていたのは、デジタルフォトフレーム。

ボタンを押すと、数年前、実家に帰省したときの写真や、葵の出産に母が立ち会ってくれたときの写真など、母と私が映っている写真が次々と再生されました。
昨夜、葵を抱っこしていた母の写真まで……気づかない間に主人が写真に収めて、データを取り込んでいてくれたのです。

写真を眺める母の目には、涙が滲んでいます。
思わず、私は母の肩を抱き寄せました。

「こんな素敵なもの、いただいたことないよ……浩二さんに、お礼言わないとねぇ」
「うんうん、私からちゃんと伝えておくよ」

帰り際、母は、
「たくさん幸せな気持ちにさせてもらったよ。人生で最高の母の日だったわ。ありがとう!」
と、くしゃくしゃの笑顔で言い、電車に乗って帰っていきました。

お母さん、これからも長生きして、私たちと一緒にたくさんの想い出を増やしていこうね。

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