卒業する先輩へ100のメッセージを贈るサプライズプレゼント

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卒業式の朝

カーテンの隙間から差し込んだ光がまぶしくて、めずらしくアラームの前に目が覚めました。
ぼんやりとした思考で重い腕を動かし、近くに置いてあったスマホを手に取ります。
ロック画面に映った今日の日付を目にした途端、もくもくと雲のように広がっていた眠気がふきとんでいきました。

今日は、卒業式だ――!!

大好きなバドミントン部の先輩が卒業する日。
淋しさと少しの緊張感を感じながら冷たい水を顔にあびせ、母が準備してくれた食パンとスクランブルドエッグを口に運びます。

制服に腕を通したところで、スマホから着信音。
同じバドミントン部の友人、千夏からラインがきていました。

「卒業式だね……淋しいよ~~」

泣き顔のうさぎのスタンプ。
私も淋しいよ……。

さくら先輩と愛奈先輩。
私が入部してからずっと、優しく接してくれた大好きな先輩。

今日、先輩たちは卒業します。

大好きなバドミントン部の先輩にサプライズプレゼントを

私たちの所属する女子バドミントン部は、3年生が2人、2年生が3人、1年生が3人という少人数クラブ。
だから、部活終わりに全員でご飯を食べて帰ったり、カラオケに行ったりと、先輩後輩という枠を超えて大の仲良しです。

そんな大好きな先輩に、何かサプライズプレゼントを贈りたい!

私が千夏に相談すると、早速2年生と1年生のグループラインをつくってくれました。

寄せ書きやアルバムのような定番なものではなくて、思い出に残るようなサプライズ……何かないかな?
みんなでいろいろ案を出し合っていたところで、同じ2年生の彩乃が最近彼氏に贈ったプレゼントの話をしてくれました。

それは、「好きなところ100」。

100枚のメッセージカードにひとつずつ相手の好きなところを書いて、瓶につめて贈るんだとか。

私たち、先輩の好きなところ山ほどあるじゃん!
寄せ書きって正直書くところ少なすぎだから、めいっぱい気持ち伝えられるね!

そんな風に一気に盛り上がって、この「好きなところ100」を私たちなりにアレンジして贈ることにしました。

先輩、卒業おめでとう!

卒業式は厳かに行われ、先輩たちは各教室で最後のホームルームを行っています。
これが終わったら、いよいよ私たちのサプライズプレゼントを贈るときです。

私がさくら先輩、千夏が愛奈先輩の教室の前で待ち伏せして、ホームルームが終わったところで先輩に声をかけます。

「先輩! 卒業おめでとうございます!!」

花束を持って突然現れた後輩に驚きながら、さくら先輩は笑顔で傍に駆けよってきました。

「わぁ! ありがとう~~!! お花、綺麗だね、うれしいよ~~!」
先輩は花束を受け取りながら、感激して私に抱きつきます。

「先輩、おめでとうございます……! 淋しいです……!」
私も先輩につられて、涙目になりながら抱きつき返しました。

「さくら先輩! 実は、バドミントン部のメンバーからプレゼントがあるんです!
一緒に来てください……!」

「え~~!? これ以上泣かせるつもり!?」

そう言って、泣きながら笑っている先輩の手を引き廊下を進むと、階段の前で千夏、愛奈先輩のふたりと合流。
千夏も愛奈先輩も私たちと同じ涙目で、それを見て思わずお互いに笑ってしまいながら、先輩たちの手を引いて部室へと進みました。

100枚のメッセージカードに想いをこめて

部室の前へ着くと、部員たちが勢ぞろいして先輩を出迎えました。

「先輩! 卒業おめでとうございます!!」
みんな口々にお祝いの言葉を伝えて、先輩たちも笑顔と涙でそれに応えています。

ひと通り、みんなが言いたいことを言い終えたところで、私からプレゼントのことを先輩に伝えました。

「さくら先輩。愛奈先輩。
今まで、優しくしてくださって本当にありがとうございました!
私たちから先輩方へ、プレゼントです!」

そう言いながら差し出したのは、「Congratulations!」のメッセージをつけた、空の瓶。

「ん……?」
「?……瓶……?」
不思議そうに空の瓶を覗き込む先輩たち。

「実は、中身は別にあるんです!
私たちからの気持ち、受け取ってください!」

その言葉と同時に、千夏と彩乃が部室のドアを開けます。

「わっ……!! すごい……!!」
「やばい……! 感動だよ~~~!!」

先輩たちの目に映った風景。
それは、たくさんのメッセージカードで一面に飾られた部室でした。

さくら先輩には、さくらの形をしたメッセージカード。
愛奈先輩には、ハートの形をしたメッセージカード。

それぞれに、部員全員が伝えきれないほどのメッセージを書いて、私たちが一緒に過ごした思い出の写真たちを貼りました。
それを、天井から紐で吊るしてシャワーのように飾りつけ。

先輩たちは部室の中へ足を進めて、一つひとつメッセージカードを読みながら「ありがとう」「うれしい」と何度も言って涙してくれました。

大好きなさくら先輩と愛奈先輩。
学校で過ごすふたりとの時間は今日で最後だけど、これからも私たちの思い出は続きます。

先輩、卒業おめでとう! これからもずっと仲良しでいましょうね!!

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