【クリスマスの宝探し】家族が仕掛けたサプライズで楽しいクリスマスを
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
私たち夫婦には、2歳の娘がいます。
名前は「ゆき」。
去年のクリスマスは、まだ1歳になったばかりでした。
同じぐらいの子どもを持つ親御さんの中には、
「まだクリスマスとかサンタとかが分からない1歳の子どもには、どんな風にクリスマスプレゼントを渡せばいいんだろう。」
と悩む人もいるでしょう。
私たちもそうでした。
きっとすぐに忘れてしまうだろう1歳のクリスマス。
「よく分からないままプレゼントをもらえた1日」にしかならないかもしれない。
でも私たちは、プレゼントを用意してよかったと今では心から思っています。
なぜそう思うのか、そして一体どんなプレゼントを用意したのか。
初めてのクリスマスで悩んでいるみなさんに、私たちが1歳の娘に贈ったクリスマスのサプライズプレゼントについてお話します。
あれは去年の10月末。
夫から、
「ゆきちゃんへのプレゼント、どうする?」
と聞かれたところから、私たちのサプライズ計画がはじまりました。
最初は、
「本人が今1番喜ぶものって、お菓子じゃない?アンパンマンの袋に入った、お菓子の詰め合わせとかどう?」
なんて言っていたのですが、途中から、
「でもやっぱり残るものにしたいなぁ。
もっと大きくなったときに、
『これは1歳のときのクリスマスプレゼントだよ』
って言えるように。」
という想いが芽生え始めます。
「おもちゃとか子ども用の楽器もいいし、服とか靴なんかも選びがいがあるよね!」
そんな風にいくつか案を出してはみましたが、どうもしっくりきません。
どうしたものかと頭を悩み続けて30分ぐらい経ったでしょうか。
夫から、
「じゃあ絵本はどうかな?例えば君が絵を描いて、僕が物語を考えた絵本とか。」
と、素敵な提案がありました。
その瞬間、頭の中ではすでにどんなテイストの絵にするかでいっぱい!
無事プレゼントが決まり、早速オリジナルの絵本が作れるキットを注文しました。
私たちが考えたストーリーは、もちろん娘が主人公です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
サンタさんが来るのが待ち遠しくて、夜遅くまで起きているゆきちゃん。
サンタさんに手紙を書いたり、クッキーや牛乳を用意したり。
お母さんに、
「早く寝なさい。」
と声をかけられベッドへ入りましたが、わくわくしすぎて眠れません。
でも、9時になっても10時になってもサンタさんが来る気配はなく、少しずつゆきちゃんの目が閉じていってしまいます。
「…んん~…まだ寝たくないのに……むにゃむにゃ。」
やっぱり眠ってしまったゆきちゃん。
明日の朝、きっとサンタさんに会えなかったことを思い出して泣いてしまうでしょう。
眠ってしまったゆきちゃんを見て、お母さんは微笑みながらも心配そうな顔をしています。
「おやすみ。」
と声をかけてお母さんもベッドへ向かいました。
お母さんが眠りについたころ、ゆきちゃんがふと目を覚ましました。
「あれ…寝ちゃった…?」
眠たくて目をこすっているゆきちゃん。
「…トイレに行こうかなぁ。」
そう思って起き上がったら、どこからか、
シャンシャン…シャンシャン…
サンタさんの鈴の音が聞こえます。
「…!あ!そうだ!今日はクリスマス!サンタさんが来るのを待ってたんだ!」
一気に目を覚ましたゆきちゃん。
心臓は飛び出しそうなぐらいにドキドキしています。
そうこうしているうちに、鈴の音はどんどん近づいてきて、気づけばゆきちゃんの家のそばに来ているようでした。
ゆきちゃんは、「本当にサンタさんに会えるかもしれない」と心臓がドキドキして、ベッドから動けません。
すると…
ホッホッホッホッホ
サンタさんの穏やかな笑い声が聞こえます。
「やっぱり!サンタさんだ…!」
ゆきちゃんがささやいた瞬間、優しくドアをノックする音が。
緊張しながら、
「どうぞ。」
と声をかけると、扉が開いてにっこり笑ったサンタさんが入ってきました。
「メリークリスマス!
わあ、クッキーに牛乳まで用意してくれてありがとう。
そんな優しいいい子にはプレゼントをどうぞ。
でも、私を見たことは誰にも言ってはいけないよ。」
サンタさんはそう言って、プレゼントを渡してくれました。
「ありがとう!本当に来てくれたんだ!!」
飛び跳ねながらお礼を言ってプレゼントを受け取ったゆきちゃん。
でもプレゼントを受け取った瞬間、いきなり深い眠りについてしまいました。
次に目が覚めたときは朝。
いつもと同じようにベッドで寝ています。
「あれ…?夢だったのかな?」
不思議そうなゆきちゃん。
でも、枕元にはあのプレゼントがきちんと置いてあります。
「やっぱり!サンタさんはお家に来たんだ!ちゃんと会えたんだ!!」
とってもうれしそうなゆきちゃんは、プレゼントを大事そうに抱えてお母さんとお父さんが待つリビングへと向かいましたとさ。
おしまい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クリスマスイブの日。
娘はクリスマスなんて分からないけれど、いつもとは違ってキラキラしている部屋といつもよりも豪華な料理が並ぶ食卓にウキウキしているようでした。
ご機嫌にキャッキャと笑う娘を見ていると、私までうれしくなります。
みんなで食卓に向かい、ご飯とケーキを食べ終わったところで、ついに絵本をプレゼントする時間。
夫はこのタイミングでトイレへと席を立ったので、私がプレゼントをすることになりました。
「ゆきちゃん、これ、ママとパパからのクリスマスプレゼントだよ~!」
と絵本を差し出すと、一瞬不思議そうな顔をしつつもすぐにニッコリ笑い、
「あーと!」
と頭をペコリ。
うれしそうにプレゼントを受け取ってくれました。
もちろん娘はまだ字が読めないので、包装紙をビリビリに破って満足したところでひざに抱っこし、私が読み聞かせをします。
「見て!この女の子、ゆきちゃんだよ!」
と女の子のイラストを指さすと、とてもうれしそう。
「ゆきちゃんはクリスマスが大好き。
だってサンタさんがプレゼントをくれるから………」
ゆきちゃんにも分かるよう、なるべくゆっくりと、ときにはイラストを指さしたりして読み進めます。
「シャンシャン…と鈴の音が聞こえて…………」
と読んだ瞬間、ドアの外から、
シャンシャン…シャンシャン
と鈴の音が聞こえます。
振り向くゆきちゃん。
「あれ?何の音かな?」
と私が声をかけると、鈴の音が鳴りやみます。
気を取り直して、
「そうこうしているうちに、鈴の音はどんどん近づいてきて……」
と読むとまた、
シャン…シャン…
と鈴の音が聞こえます。
しかもお話通り、少しずつ近づきながら。
怖がるかなぁ?と心配でしたが、音楽が大好きなゆきちゃんは鈴の音がうれしいみたいで、ニコニコしながらドアを指さします。
「よ~し、続きを読んだらどうなるのかな~?
『ホッホッホッホッホ』 サンタさんの穏やかな笑い声が聞こえます。」
もちろんドアの外からも笑い声が聞こえます。あ、不審者ではありません。夫の声です(笑)。
「優しくドアをノックする音が。」
と読んだ瞬間、ドアをコンコンとノックする音が聞こえます。
「ゆきちゃん、誰かな?どうぞって言ってみようか。」
声をかけると、娘は小さな声で、
「どじょ。」
と言いました。
ドアを開けたのは、サンタさん(の恰好をした夫)。
バレるかもしれないと心配していたのですが、ゆきちゃんは分からなかったみたいで固まっています。
盛り上げるために私が、
「わ~!サンタさんだ~!絵本と同じだ~~~!」
とウッキウキで声をかけてみても微動だにしません。
かと思ったらだんだんへの字口になる口元。
…まずい。
夫と顔を見合わせた瞬間、
「ううううわああああああああああん!!!!!!」
ゆきちゃんは私にしがみついて泣き出してしまいました!
慌てた夫は、
「ゆっゆきちゃ!ごめっごめん!!!プレゼントだよ!はい!はい!どうぞ!!」
早口でプレゼントを置いて、そそくさと出て行ってしまいました。
そしてものの1分で元の姿へと戻り、ゆきちゃんを抱っこ。
ゆきちゃんも、大好きなパパに抱っこしてもらってすっかり泣き止んでいます。
気づけばゆきちゃんはプレゼントを見てニコニコ。
包装紙をビリビリに破いて、サンタさんからのプレゼントと称した2つ目のプレゼントであるお菓子の詰め合わせを、うれしそうに胸に抱えていました。
その姿は、絵本の最後に出てくるゆきちゃんのイラストそのもの。
大きくなったら、本当にサンタさんに会えたらいいね。
きっとこのサプライズを、娘はすぐに忘れてしまうでしょう。
それでも、ただ今日という日が“いい思い出”となってくれたらうれしいなと思っています。
これから先過ごしていく毎年のクリスマスが、毎年とっても楽しい1日となるよう願いを込めて。
そして何より、この日のことは私たち親にとって忘れられない日になりました。
まだ「ママ」や「ワンワン」といった単語しか話せない彼女にできる、最大限の表現をすべて見ることができたから。
絵本をもらってうれしそうな笑顔。
サンタという知らない存在を見て驚く顔。
驚いて涙してしまう泣き顔。
来年にはもっとお話が上手になって、「サンタさんがきたね。うれしかったね」と感想を話してくれるかもしれない。
再来年には、サンタさんに自分から話しかけに行けるかもしれない。
その次の年には、「クリスマスプレゼントはお人形がいいな」とリクエストしてくるかもしれない。
そんな、未来の娘の成長を想像して、どこか胸がキュッと締め付けられるような、それでいてポッとあたたかくもなるような、不思議な感覚になりました。
今しか見ることができない彼女の反応はとても儚く、忘れてしまわないようにすべての瞬間を目に焼き付けたつもりです。
将来彼女が大きくなったら、私たち親にとってこんなに大切な思い出となるぐらい、あなたのことが大切で、とにかくあなたを喜ばせたくて仕方なかったことを伝えたいと思います。
彼女と過ごせるクリスマスはあと数回。
大切に大切に過ごしていきたいです。
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