【お世話になった先輩へ】“あい”がたっぷりの出産プレゼントをロッカーサプライズ
文章
この物語はフィクションです。アレンジやマネできるアイデアであなたのサプライズをお手伝い!
制作チームは、5つ上のチーフと、先輩が3人、私と後輩の6人です。
みんな年齢も近く、職場はいつも和やかな雰囲気。
もちろん、作業中は目の前の仕事に集中していますが、休憩中に給湯室でコーヒーを淹れながら雑談したり、面白い情報があるとチャットで送りあって、みんなでくすくすと笑ったり。
そんな風に仲の良いチームなのも、ひとえに三原チーフのおかげだと私は思っています。
三原チーフは、物腰の柔らかい人で、相手の話を聞くのがとても上手です。
私も、仕事に関する相談にのってもらったり、デザインのアドバイスを貰ったりしていて。
最近は、好きな人ができたんです!なんて、恋の相談にものってもらっています。笑
そんな三原チーフは、結婚してちょうど5年。
奥さんは妊娠中で、もうすぐ待望の第一子が産まれます。
私は、いつもお世話になっているチーフに、何かお祝いできないか、と考えました。
チームのみんなに相談して、いろいろと案を出しましたが、制作チームらしくオリジナリティのあるプレゼントを贈ろう!ということになりました。
私たちらしいプレゼントについて、あーでもない、こーでもない、と話し合いましたが、やっぱりお子さんが産まれて使えるものがいいよね、ということになり、おむつケーキを贈ることになりました。
早速私は、おむつを調達。
ちょうど2日後に祝日があるので、先輩が総務に鍵を借りて、会社のミーティングルームに集まることにしました。
おむつケーキ制作当日。
荷物を持って会社へ行くと、ちょうどみんなも到着したところでした。
早速、おむつをくるくる。
もちろん、衛生面も考慮して、消毒、手袋をして、おむつはちゃんとラッピングします。
普通にケーキ型かな、と思っていたけど、
「チーフは最近、自転車を買ってハマってるらしいよ」
という先輩の発言で、急遽、自転車型のおむつケーキを作ることに…!
おむつをくるくるするところまでは順調でしたが、問題はどうやって自転車型にするか、というところ。
おむつを束ねてタイヤを作り、それを白い布で包みます。
ハンドルやサドル、フレームのパーツを作って、持参していた毛糸をぐるぐるに巻きつけて、なんとか自転車っぽい形状を作りました。
うーん、なんだかほどくのが大変そうだけど…笑
オリジナルの自転車おむつケーキの完成!
後日ネットで調べると、もっと簡単で綺麗にできる方法がたくさんありました…。
きちんと事前に計画を立てとかないとダメですね。
でも、みんなで気持ちを込めて作ったので、きっと喜んでくれるはず…!
持ち帰りしやすいよう、台座にのせて、奥さん用のブランケットを横の隙間に入れました。
自転車ケーキの上には、某ねずみの国のキャラクターをちょこんと座らせて。
透明なフィルムでラッピングしたら、完成です!
実は、ちょうど私たちがプレゼント制作をしている頃、三原家では出産の真っ最中でした。
祝日の翌日は、奥さんとお子さんに付き添ってお休みだったので、その次の日に、プレゼントを贈ることにしました。
当日、お昼休憩が終わったころ。
私は、三原チーフの席へ行って、こう切り出しました。
「チーフ……。お話があるんです……。」
「……、えっ?……」
チーフは、なにやら深刻そうな私の顔を見て、少し驚いていましたが、すぐにいつもの笑顔に戻って、「いいよ。」と席を立ちました。
二人でエレベーターに乗って、上の階にあるミーティングルームへ。
いつも和やかなのに、深刻そうに声をかけてしまった私のせいで、終始無言です。
エレベーターを降りて、ミーティングルームへと進みます。
私は、チーフが先に部屋に入るよう、後ろをついていきました。
ガチャ
チーフが、ミーティングルームの扉を開けると、
パン、パーン!!!
クラッカーの音が鳴り響きました。
散らかすと、総務に怒られるので、ここは音だけクラッカーです。笑
私たちがエレベーターにのっている間、ダッシュで階段を上り先回りしていた他の制作メンバーが待っていました。
「三原チーフ!おめでとうございまーす!!!」
みんなの笑顔と同時に、何が起こったのか察したチーフの顔にも、笑顔が広がります。
「わぁ~!ありがとうっ!」
私たちが作った、自転車型おむつケーキをまじまじと見て、嬉しそうなチーフ。
いつも朗らかな人ですが、さらに砕けた笑顔のチーフを見て、私たちも大満足なサプライズになりました。
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