【やっぱり会えたら幸せ】遠距離恋愛中の彼から贈られた優しいサプライズ

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クリスマスが近づくある日の夜。

私はその日、ひどく落ち込んでいました。
仕事でミスをしてしまったからです。

クリスマスまで、あと5日。
街はキラキラと輝くイルミネーションに照らされ、行きかう人たちも慌ただしく落ち着かない様子。

彼とは付き合って1年半になります。
半年前に彼の転勤が決まり、今は遠距離恋愛中です。

会えないのは寂しいけれど、毎日LINEもくれるし、週に2、3度は電話もします。
彼の一生懸命仕事をしている姿が好きだし、応援したいと思っています。

ただ、友達が彼氏と出かけた話をするときは寂しい気持ちにもなるし、クリスマスのようなイベントの日は、街を歩くカップルたちを羨ましく思うこともあります。

今日みたいな落ち込んだ日は、
傍にいて欲しい、すぐに会えたらいいのに…
なんて、ネガティブな方向へと頭が進んでしまって…。

輝く街路樹もその下を歩く人の笑い声も、沈んだ気持ちをさらに加速させる気がして、私は一人家へと急ぎました。

一人暮らしのマンションに帰ってきました。

部屋の電気をつけて、カーテンを閉めます。
エアコンのスイッチを入れながら、すっかり冷えてしまった手に白い息をかけました。

コートをかけて、ポケットからスマホを取り出すと、ちょうど彼からのLINEが。

「お疲れ様!今、仕事終わった!」

それを見て、私もすかさず返事を打ちます。

「お疲れ様(^^)私も今、帰ったところだよ。
今日は早いね。」

「仕事がスムーズに終わったから。
ご飯食べたら電話するね!」

私はそれを見て嬉しくなり、「OK」のスタンプを送って、晩御飯の支度にとりかかりました。

晩御飯を食べ終わったころ。

彼から電話がきました。
ちょうど、空いたお皿を台所へと運んでいたので、急いでテーブルへ駆け寄り、その上のスマホを手に取りました。

「何してた?」

大好きな彼の声がします。

「ちょうどご飯食べ終わったところだよ。」

そうして、いつものように他愛もない会話をして、時間を過ごしました。

今日は会えなくて寂しい気持ちにもなったけど、彼の声を聞いて、なんだか少し元気になったような気がします。

クリスマス当日。

同僚のあおいちゃんは、この後デートなのだとか。
きちんと髪も巻いて、心なしかお化粧もいつもと違う気がします。

私はというと、変わらず帰宅して、彼にLINEをする普段と変わらぬ日常。

今日は、仕事早く終わるかな。
電話できるといいな。

そんな風に思いながら、目の前の仕事を片付けていきました。

仕事が終わって、会社から家へと帰ります。
最寄駅の改札を出ると、思いもかけない人物が立っていました。

そう、目の前には、東京にいるはずの彼が立っていたのです。

一瞬目を疑いましたが、彼の姿を見間違えるはずはありません。

「え…?!どうして……??」

そう言いながら、彼の元に進むと、
「ごめんね、驚かせちゃって。」
と、はにかむ彼の笑顔がこちらへと向けられました。

それと同時に、私の目からは涙があふれてきました。

突然涙を流す私を見た彼は、
「大丈夫?!」
と、おろおろとしています。

「だいじょうぶ。ごめん。
ちょっとビックリしすぎちゃって。」
目から溢れる涙をぬぐいながら、私はなんとか言葉をつなぎました。

彼に連れられ、改札から少し離れた場所へ移動しました。
少し落ち着きを取り戻した私は、彼へと問いかけます。

「仕事大丈夫だったの?突然だったから、ほんとにビックリしちゃった。」

「仕事は大丈夫。
それより、ミカは大丈夫?」

その問いかけに、私は不思議そうな顔をして、
「え?なんのこと?」
と聞き返しました。

「この間電話した時、元気なさそうな声だったから心配になって。」

彼のその言葉を聞いて、元気がなかった私を心配して来てくれたのだと知り、止まっていた涙がまた溢れてきました。

「うわ~、ミカ、泣かないで…!」
また、おろおろとする彼。

「ごめん。
でも、嬉しくて……!」
そう言いながら、とめどなく流れてくる涙を手でぬぐっていると、

ふわっ

と、あたたかく柔らかいものが首の周りに巻かれました。

目を開けてみると、チェックの柄のマフラーが私の首に巻かれていました。

「これ、クリスマスプレゼント。

ミカの顔見たら、俺の方が元気出てきたよ。
やっぱり、会いに来てよかった!」

そう言って、満面の笑顔を向ける彼。

その笑顔と優しさで胸がいっぱいになり、私はもう泣いてるんだか笑ってるんだか分からないぐしゃぐしゃな顔で、彼に笑い返していたと思います。

二人で帰った帰り道。

彼は、私を家まで送ると、そのまま終電に間に合うように帰っていきました。
本当に、私のことを心配して来てくれたのだと思って、改めて嬉しい気持ちになり、首に巻かれたマフラーに顔をうずめました。

帰り道につないだ手のぬくもりと、もらったマフラーで、次に彼に会える日まで、また毎日頑張れる気がします。


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