IDEA
晩酌タイムをもっと楽しく!祖父母へ贈った合同お誕生日会でサプライズ
孫3人が帰省して祖父母の合同お誕生日会をサプライズ開催!
「おじいちゃん、おばあちゃん、お誕生日おめでとう!」

今日は祖父母の合同お誕生日会。
といっても本人たちには知らせず、妹2人と私で勝手にサプライズ開催しました。
祖父母たちが出かけている間に、こっそりリビングを飾り付けして祖父母の大好きなメニューばかりをテーブルに並べ、二人の帰宅を待ちます。
孫たちの帰省だけだと思っていた祖父母は、帰宅すると目を丸くしてビックリ。
『あれまぁ。ちょっとー』
と驚きつつも、すぐに状況を察してうれしそうにニコニコ笑って喜んでくれている様子です。
これは昨年、私たちが祖父母へ贈った誕生日プレゼントとサプライズのお話。
コロナ禍でなかなか会えないので、4月生まれのおじいちゃんと6月生まれのおばあちゃん、2人の合同お誕生日会を開催しました。
急に増えたおうち時間。祖父母を心配していたけれど……
新型コロナウイルスで初めて緊急事態宣言が発令された2020年春。
例年ならお花見にピクニックと、楽しいイベントが目白押しな季節ですが、去年はとにかく自宅で過ごす時間が長い春でした。
急な生活スタイルの変化に戸惑いつつも、心配だったのが祖父母のこと。
お出かけや旅行が大好きな二人なのに、なかなか出かけられないなんてストレスが溜まっているのではないかと気になって仕方がありません。
祖父母の家と私の家は歩いて10分ぐらいの距離にあるのですが、それでも会いには行きづらい状況。
いても立ってもいられなくなった私は、祖父母の家へ電話をかけてみました。

「もしもし、おばあちゃん?」
『あら、美幸ちゃん。どうしたのー?』
「いやー、自粛期間が続いてつらくなってないかなぁと思ってさ」
『心配してくれたの? ありがとう。でも大丈夫よ。最近ね、おじいちゃんと毎日晩酌タイムを楽しんでるの』
「晩酌タイム?!」
『そうそう、この前テレビでね、“おうち居酒屋”が流行ってるって言ってたから真似してみたのよ~。知ってる? おうち居酒屋』
「あ、家で居酒屋っぽいおつまみとメニュー表を作るやつだよね?」
『そうそう。真似してみたら、おじいちゃんとっても喜んでくれて。二人で居酒屋なんて行くことなかったから、最近は楽しくなって毎日おうち居酒屋を開いて晩酌を楽しんでいるの』
てっきり外出できなくて退屈していると思っていたのですが、なんだかすごく楽しんでいる様子。
ウフフとうれしそうに笑う祖母の声を聞いて、心底安心しました。
夫婦での晩酌タイムを大切にしている祖父母へとっておきのプレゼント
祖父母を心配していたのは、私だけではありません。
私には2歳下と4歳下の妹がいて、二人とも祖父母が大好き。
全員近くに住んではいるのですが、こういう状況なので妹たちも祖父母に会うことができず、事あるごとに「おばあちゃんたち、大丈夫かなぁ」とLINEが届いていました。
そこで祖母との電話を切った後、私は妹たちにLINEを送ります。

私「今電話してみたら、おばあちゃんたちとっても元気そうだったよ。おうち居酒屋にハマって、毎日晩酌タイムを楽しんでるんだって」
次女『おうち居酒屋で晩酌タイム!?』
私「そうそう、おじいちゃんが喜ぶからって。おばあちゃんうれしそうに笑ってたよ」
三女『たしかにおばあちゃん料理上手だし、お酒に合うおつまみとか得意そうだよね』
次女「そういえば、おじいちゃんとおばあちゃんのお誕生日、もうすぐじゃない? 晩酌タイムにピッタリなプレゼントを用意するってどう?」
私「それいい! コロナが落ち着いたらすぐ渡しに行けるように準備だけでもしておこうか。状況が変わらなければ郵送したらいいし」
次女『そうだね! 何がいいかちょっと探してみるよ~』
妹たちとのLINEを終えて、早速プレゼント探しに入ります。
二人と被らないプレゼントを……と思いましたが、実は妹たちが選びそうなプレゼントはなんとなく見当がついています。
恐らく次女はお酒を、三女はおばあちゃんが楽できるようにとレトルトのおつまみ辺りをリサーチしていることでしょう。
なぜなら私たちは昔からこんな感じだから。
母や父のお誕生日でも、私が形に残るプレゼントを用意し、次女が飲み物を、三女が食べ物を用意してきたのです。
というわけで今回も、私は何か形に残るものを探そうと思いました。
おつまみ作りがもっと楽しくなりそうな調理器具や、おつまみがよりおいしく見える食器、飲んですぐ眠れるような着心地のいいお揃いのパジャマなんかが思い付いたのですが、なんだかしっくりきません。
祖父母の晩酌タイムだから、二人が楽しめるプレゼントがいいなぁと思っていたので、余計にプレゼント選びは難航。
いっそのこと、おばあちゃんにはおばあちゃんのプレゼントを、おじいちゃんにはおじいちゃんのプレゼントをそれぞれ用意した方がいいのではと思ってしまうほどでした。
そんな中、偶然見かけたサイトでピッタリのプレゼントを発見!
それが、『光るガラスカップ ナイトグラス 2つペアセット【ここにしかない光るガラスカップ】』です。
明るい場所に置いて光を蓄えておくと、暗いところで光るグラスなのだそう。
これがあればいつもの晩酌タイムが、もっと楽しくなること間違いありません。
光らせてロマンティックな雰囲気を楽しむもよし、明るい場所でそのままのデザインを楽しむもよし。
ビールでも焼酎でもウイスキーでも、なんだったらお茶やお水でもおいしくいただけそうな上質なデザインに私は一目ぼれ!
男女ともに使いやすいデザインなので、おじいちゃんもおばあちゃんもきっと喜んでくれるはずです。
そうと決まれば、まずは妹たちに報告します。
「ねぇねぇ、こんな素敵なグラスがあったんだけど、どう思う?」
すると二人とも興奮気味に返信をくれました。
次女『すごく素敵! よく見つけてきたね』
三女「おじいちゃんっぽさもあるし、おばあちゃんっぽさもあって最高だよー! さすがお姉ちゃん。センスある♡」
二人におだてられてウキウキしながら注文完了。
少し時間がかかるとのことでしたが、3週間ほどで手元に届きました。
ちょうどそのタイミングで、私たちが住む県の感染者数はほぼゼロに。
まだまだ油断はできませんが、しっかり感染対策をした上で少しだけ祖父母の家へお邪魔することにしました。
いつまでも二人仲良く長生きしてほしいと願いを込めて
サプライズ当日。
『お邪魔しまーす』
「久しぶりねぇ。いらっしゃい」
「おー、よう来たね。いらっしゃい」
およそ半年ぶりの再会に、私たちはみんな顔がほころびます。
またこうやって会える日が来たことが、うれしくてうれしくてたまりません。
「来てもらって早々ごめんねぇ。30分ぐらいで帰ってくるから」
そういって、祖父母は畑の手入れに出かけていきました。
なんでも近くにある畑の一画をレンタルし、少しだけ家庭菜園を楽しんでいるのだそうです。
ここで取れた野菜をおつまみにするのがブームなのだと、おばあちゃんが話してくれました。
二人が出かけるのを見送ってすぐ、私たちは一気に準備を進めます。
車に置いておいた飾り付けセットとお店でテイクアウトしてきたおいしいご飯たち、そしてプレゼントを急いで運び込み、リビングの飾り付けからはじめます。
祖父母の大きな似顔絵を次女が描き、飾り付けセットは私がネットで注文しておきました。
丸めたマスキングテープでペタペタ壁に貼り付けていくだけで、あっという間に完成。
続いて、次女がテイクアウトしてくれたご飯とクラフトビール、そして三女が買ってきてくれたプレミアムなおつまみをテーブルいっぱいに並べて、祖父母の帰りを待ちます。
「ただいまー」
枝豆とトマトを抱えた祖父母が帰ってきました。
そしてリビングに足を踏み入れた瞬間
「あれまぁ。ちょっとー」
と驚く二人。
『お誕生日おめでとうー!』
みんなでクラッカーを鳴らすと、二人とも顔を見合わせて照れくさそうに笑っています。
「ビックリした。お祝いしに来てくれたのねぇ」
とニコニコ笑うおばあちゃん。
「このおいしそうなご飯も買ってきてくれたんか?」
とうれしそうなおじいちゃん。
早速、二人の合同お誕生日会のはじまりです。
おいしいご飯に久々の再会。
話が弾んであっという間に2時間経っていました。
『大変! プレゼント渡すの忘れてた(笑)』
ハッと気づいて、慌てて私たちはプレゼントを手渡しました。

「おー、こりゃいいプレゼントじゃあ。最近、おばあちゃんとの晩酌が楽しくて仕方がなくてねぇ」
とニコニコ笑うおじいちゃん。
その言葉をおばあちゃんもうれしそうに聞いています。
私がこのペアグラスの秘密を説明すると、おじいちゃんが早速スマホのライトで光をあてはじめました。そして10分後‥‥‥
スマホのライトを消して部屋を暗くしてみると、2つのグラスが美しいエメラルドグリーンの光を放っています。
「まぁきれい! でも不思議ねぇ どうしてグラスが光るのかしら」
とおばあちゃんは感動しながら、グラスの仕組みに興味津々です。
おじいちゃんは、
「これで晩酌がもっと楽しくなるなぁ 次回からはテラスで星を眺めながらおいしいお酒を飲もう」
と喜んでくれました。
『さっそくこのグラス使って、引き続き二人でゆっくりお誕生日会してよ』
と妹が声をかけて、その日はお開きになりました。
その夜。
家でのんびりしていると、おばあちゃんから電話が掛かってきました。
「美幸ちゃん、手紙読んだわ。これが1番のプレゼントね。おじいちゃん、さっきからずっと眺めながらおいしそうにお酒を飲んでるの。美幸ちゃんがくれたグラスを光らせて、なんだかとてもロマンティックな雰囲気に浸ってるわ。うれしいお知らせをありがとう」
『えー、うれしい。こちらこそありがとう。今度また妹たちと一緒にお邪魔させてね』
「楽しみにしてるわ」
実はプレゼントと一緒に手紙を渡していたのですが、その中に写真を入れておいたのです。
私がお付き合いしている人との写真で、コロナが落ち着き次第、私たちは結婚したいと思っています。
おじいちゃんやおばあちゃんのように、不測の事態が起きても手を取り合って仲睦まじく過ごせる夫婦になるのが目標だと、手紙に書きました。
コロナがいつ終息するのか分かりませんが、そのときまでどうか二人とも元気に長生きしてくれますように。
そう願いを込めた、お誕生日のサプライズプレゼントでした。