IDEA
【クリスマスに彼女が贈ってくれた感動サプライズ】~想いがつながるお揃いギフト~
彼女とのデートはだいたい映画館
大学1年生の僕は、最近初めての彼女ができました。
レンタルショップでアルバイトをしているのですが、彼女とはそこで知り合いました。
バイト仲間で飲みに行くうちに、だんだんと二人でご飯に行くようになり、2か月前に勇気を出して告白し。
初めて会った時から「可愛い子だな」と思っていましたが、一緒に働いたり遊びに行ったりするうちに、彼女の明るいところや相手を思いやれる優しいところに魅かれていきました。
僕は映画が好きなので、デートではだいたい映画を観に行って、食事をして……
といった感じです。
世の中のカップルたちは、普段どんなところに行くんだろう……。
初めてのことで、どうリードしていいのか分からず戸惑うことばかりですが、彼女はいつも笑顔でいてくれて、映画が終わって二人で食事をしているときに、
「あのシーンは感動したね」
「すごくハラハラしたけど、ハッピーエンドで良かったね」
なんて、感想を言い合う時間がとても幸せです。

初めてのクリスマス!なのにアルバイトで会えない……
今日は、二人にとって初めてのクリスマス。
なのに……!!
僕は、先輩から「どうしても…っ!」と頼まれてシフトを替わることに……。
頼まれると断れない自分の性格が恨めしいし、何より、初めてのクリスマスを楽しみにしていてくれた彼女に本当に申し訳ない気持ちです……。
でも彼女は、
「みんなとは別の日に二人だけのクリスマスデートができるね!」
って言ってくれて……。
なんて、いい子なんだ……っ!!泣
僕は、彼女を絶対に幸せにするぞ! と心に誓いながら、店の外で輝くクリスマス装飾を横目に仕事をこなしました。
バイト先のロッカーに仕掛けられたサプライズ
午後10時。
仕事を終え、ロッカールームに向かいました。
せっかくのクリスマスが残り2時間か~……
そんなガッカリした気持ちで、自分の名前が書かれたロッカーの扉を開けると――
ロッカーの中が、見たこともない光景になっていました。

キラキラしたライトと白い綿が敷き詰められていて、奥にはMerryX’masの文字と二人の思い出の写真が貼られたコルクボードが飾られています。
そして真ん中には、可愛いサンタとトナカイたちが飛び出す仕掛けの赤いボックスが置かれていました。
僕は、あまりに突然のことで茫然としてしまいましたが、赤いクリスマスボックスの中に入っていた手紙を開くと、そこには彼女の丸くて可愛い字が並んでいました。
「メリークリスマス☆
サプライズ、驚いた?!
いつも優しくしてくれて、ありがとう(*^_^*)
これからも、いっぱい楽しい思い出つくろうね!」
その手紙を読んで、彼女が一生懸命準備してくれた姿が目に浮かんで、嬉しくて嬉しくて一人でニヤニヤしてしまいました。
ボックスに目を向けると、手紙の下にさらにプレゼントが入っていました。
包みを開けてみると、中にはスマホケースが入っていました。
それは、僕が大好きな映画「LEON(レオン)」の主人公のイラストが描かれたものでした。

サプライズや手紙だけでなく、僕の好みを考えて選んでくれたプレゼントにも彼女の気持ちが伝わってきました。
頑張って飾り付けてくれたロッカーの写真を撮ってから、お礼を伝えようとLINEを開くと、ちょうど彼女からメッセージが届きました。
「バイト終わったかな? お疲れ様」
僕はそれを見て、急いで返事を打ちました。
「サプライズ、ありがとう! すっごく嬉しかった!
スマホケースも! 本当にありがとう!」
彼女は、照れたような顔をしている可愛いネコのスタンプを送ってきました。
「実は、近くの喫茶店にいるんだ。一緒に帰らない?」
その文字を見て、僕は急いで着替えて喫茶店へと走りました。
クリスマスプレゼントは二人のお揃いアイテム
彼女は僕に気がつくと、いつもの笑顔をこちらに向けて手を振ってくれました。
「やっぱり、ちょっとだけでも会いたいな、って思って」
と、嬉しそうに笑顔を向ける彼女。
僕たちは、光り輝く街中を、手を繋いで帰りました。

帰り道に、彼女が自分のスマホケースを見せてくれました。
それは、「LEON(レオン)」のマチルダが描かれたものでした。
実は、クリスマスプレゼントのスマホケースは、二人のお揃いらしいです。