ハチドリとガーデンダリアのピアス ～花の香りに誘われて～ イヤリング対応

「母の日のプレゼント、ありがとう。さっき届いたわ」

母の日、奈良にいる義母から電話がありました。

「紅茶をたくさん、ありがとうね。ふたを取ったらお花みたいにぱあっと開くから、びっくりしちゃった。かわいいわね。それにピアスも素敵だったわ」

「喜んでいただけましたか？」

私が聞くと、

「もちろんよ！」

義母からは明るい声。

義母にはプレゼントをマトリョーシカボックスに入れて贈ったんです。

なぜマトリョーシカボックスに紅茶とピアスを入れようと思ったのか、というと……。

結婚して初めての母の日がやってきました。

実は感染症のせいで、結婚してから一度もお互いの地元には帰省できていません。しかし母にも義母にもたくさん支援してもらったので、感謝の気持ちを送りたい。

そこで、母と義母あてに母の日のプレゼントを宅配で送ることにしました。母は最初から「これほしい」とリクエストがあったのでそれを送ることにして、義母のほうです。

ほしいものは何か聞いてみたら「なんでもいいわよ」との返事。

これは情報が少なすぎると思い、義姉にLINEを通じて聞いてみると「うちの母はおしゃれが好きで、旅行も好き。あとかわいいものが好き。感染症の流行のせいでお出かけができず、最近はちょっと気分が塞いでいるから、おしゃれでかわいいものを贈ったら心が明るくなるんじゃないかしら」という、なんとも心強いアドバイスをもらったのです。

とはいえ、義母の「かわいいものが好き」の、かわいいものがどういうものなのかは判然としません。もう義姉にはいろいろ聞いてしまった手前、追加では聞きにくいため、まずは自分でヒントを探してみることにします。わからなかったらもう一度、義姉に聞いてみよう……。

まずは義母が送ってくれた写真から。

そこでLINEを開き義母が送ってくれた写真を振り返っていたところ、季節の花の名所を訪れていることが多いことを発見。義母はお花も好きなようです。

花にちなんだアクセサリーはどうだろう？　ということでいろいろと検索していたら、「ハチドリとガーデンダリアのピアス」を見つけました。

ガーデンダリアの花言葉は「私の心は喜びにあふれている」というのも決め手になりました。

これだけでは寂しいなあ、何かヒントになるものはないかな、とさらに過去の画像を検索していたら、結婚前にホテルのアフタヌーンティーに誘ってもらった時の写真が出てきました。

プレゼントは決まりました。今度はおしゃれなギフトボックスを探してみることにします。

SNSでギフトボックスを見ていたら、手作りでとてもおしゃれなギフトボックスを作っているアカウントを発見。

こんなに素敵なギフトボックスを手作りするなんて、受け取る側は喜ぶだろうなぁ‥‥‥

と思いながら手作りアカウントをチェックしているうちに、仕掛けボックスのアカウントにたどり着きました。

「サプライズにもぴったり」という文字に、心が惹かれます。

なるほど。サプライズかぁ～。

そこで私が作れそうな仕掛けボックスを検索してたどりついたのが、「マトリョーシカボックス」です。ふたを開くと、入れ子になったボックスが花のように開いて、一気にプレゼントが現れるというもの。

花のように開く、というのがなんだか義母の「かわいいものが好き」というツボを押しそうで、ウケそうだなあ……。

プレゼント予定の紅茶もティーバッグで薄めだから、マトリョーシカボックスにうってつけです。

というわけで、手作りギフトボックスの中から「マトリョーシカボックス」を作ることにしました。

材料は100円ショップで購入したサイズ違いのペーパーボックス3つ。

動画を参考に箱の四隅を切り開きます。ボックスの内側はシンプルに白色だったので、花のように見えるように、内側には色紙を貼って色味をプラス。ちょっと皺が入っちゃいましたが、この上から両面テープで紅茶を貼り付けるから大丈夫……。

※▼参考動画▼

これを2つ作り、3つ目の一番小さな箱の真ん中にピアスの入った小箱をセット。これは切り開きません。

何度か開け閉めしてみて、きちんと思った通り、ふたを取れば花のように開くことを確認してからリボンを巻いて包装し、手紙を添え、義母のもとへ郵送。

そして場面は、冒頭のシーンに戻ります。

手軽にプレゼントボックスにサプライズを仕掛けたいときは、マトリョーシカボックスはいかがでしょうか？

簡単に作れるうえに材料は100円ショップで手に入ります。ハンドメイドの特別感も出せるのでおすすめですよ。