結婚5年目の木婚式に仕掛けたサプライズアイデア
結婚記念日には「金婚式」のような呼び名がいくつもあります。結婚5年目は木婚式といい、夫婦がひとつの木のようになる頃なのだとか。
さて、我が家は今年結婚5年目、木婚式です。
今回は、木婚式にちなんで樹木を使ったサプライズを仕掛けました。
今年1月に家を新築した我が家。
家が完成したのは冬だったので、庭木は温かくなってから植えようということになっていました。
私たちが植えるのはツツジです。
3月下旬、頼んでいた園芸店から苗が届き、夫と私、4歳になる息子の三人で庭にツツジを植えました。
「明日にはお花が咲く?」
たくさん花が咲く木だと教えていたので、息子が聞いてきました。
「明日は無理だよ。早ければ来年かな」
「来年かー」
息子にはピンときていない様子です。
「これでうちの庭も華やかになるわね」
私が言うと、夫が嬉しそうにうなずきました。
ツツジを選んだのは、比較的手入れが簡単なこと、大きな花が咲くこと以外に、夫の実家の庭にたくさんあったからです。
夫の実家は相続の関係ですでになく、夫は家を建てるなら庭木にツツジを植えたいとかねてから言っていました。
今回、家を建て、庭木を選ぶ際に夫は案の定ツツジを提案してきたわけですが、私には反対する理由がないので、ツツジに決定です。
木を植えた当日は、植樹記念としてちょっとしたお祝いをしました。
実家にあったツツジの思い出をしみじみと語っていたので、「明日になったら真っ先に様子を見に行かなくちゃね」とサプライズのための布石を打っておきます。
「枯れたら大変だし」
「今日の明日で枯れたりしないよ」
夫はそう言いましたが、やはり気になったのでしょう。
翌朝、起きてすぐにいそいそと植えたばかりのツツジを見に行きました。
私はその様子を、キッチンで朝食の支度をしながら横目で確認。
よしよし、予想通りの行動です。
実は、夫が見に行くだろうことを予想して、私はツツジの手前に木婚式のプレゼントを置いておいたのでした。
中身がわからないと不思議がると思うので、箱を開けて中身が見えるようにしておく親切仕様です。
玄関先から驚いたような声が聞こえてきたので、サプライズは成功したようです。
しばらくして、キッチンにいる私のもとに、夫が興奮した面持ちでプレゼントを抱えて現れました。
サプライズに「これからもよろしく」の気持ちをこめて
夫のために用意したのは、腕時計とオープンウェンレターズ。
腕時計は結婚5周年にちなんで木製のものを選びました。
オープンウェンレターズというのは、直訳すると「**する時に開ける手紙」というもので、「嬉しい時」「悲しい時」など、その時の気持ちに寄り添うメッセージを書いた手紙のこと。
シチュエーションごとに用意するので、短いコメントをたくさん集めたような感じになります。
手にしているプレゼントの様子から、夫はオープンウェンレターズのいくつかは開いて眺めたようです。
「ありがとう。感動した」
「どういたしまして」
感動している夫に対し、腕を見せます。
夫が驚いたような表情を浮かべました。
実はこの時計、ペアウォッチなのです。
「これからもよろしくね」
私が言うと夫が笑ってくれました。
木婚式のプレゼントは木にちなんだ時計とオープンウェンレターズ
夫に対しこのサプライズを仕掛けようと思ったのは、結婚5周年のことを木婚式と呼ぶと知ったからです。
結婚記念日を祝う風習はイギリスの発祥なのだそう。
ちなみに結婚1周年は紙婚式と呼ばれ、5周年は木婚式、10周年は錫婚式と夫婦の絆が深まっていくにつれて価値あるものが呼び名につくようになります。
25周年の銀婚式、50周年の金婚式はよく知られていますよね。
私たちの結婚5周年の年に家を新築して庭木を植えるのだから、私たち夫婦にも何か記念になるようなものを用意したいなあと思ったのです。
木婚式という呼び名には、夫婦がひとつの木のようになる、という意味が込められているのだそう。
夫婦の時間が重なっていくことにちなんだ贈り物で、何か木にちなんだものがいいなあと探していたところ、ぴったりの時計を発見しました。
木でできたこの腕時計は、時間とともに風合いが増していきます。
ナンバースピンなので、デザインも個性的。
同じ腕時計をして同じ時間を刻んでいくなんて、素敵じゃないですか?
というわけで、時計はペアで購入することにします。
しかしこれだけでは物足りないかなあと思い、手紙も一緒にすることにしました。
最初は普通に長文をしたためようと思っていたのですが、レターセットを探しているときに「オープンウェンレターズ」というものを発見。
「~した時」に合わせての気分に合わせたメッセージをたくさん作る、というものです。
長文メッセージもいいけれど、こういうのも新鮮でいいかもしれない。
それにプレゼント予定の時計は素敵な木箱に入っています。
私の時計を取り出した木箱の中に、手紙を入れたらどうでしょう?
そこでプレゼントは、木でできた時計とオープンウェンレターズに決定です。
木婚式サプライズの準備とポイント
そうと決まれば、やるべきことはオープンウェンレターズの作成です。
SNSでオープンウェンレターズを調べてみると、シチュエーションは人それぞれですが、10通くらいあるとボリュームも出てプレゼント向きになる感じでした。
そこで、木箱に入る小さめサイズの封筒とカードのセットを購入し、5つのシチュエーションを選んで2つずつコメント、合計で10通のミニレターを作成しました。
セットで届いた時計の木箱のひとつを空っぽにして(私のぶんです)、オープンウェンレターズを詰めます。
そしてプレゼントを渡す前日、朝一番に植樹したツツジを見に行くようにそれとなく声をかけて就寝。
翌朝、夫より早く起き出してそっとプレゼントをツツジの前に置いておきました。
中身が見えるようにしたのは、プレゼントが置いてあることに気付かれないと困るからです。
今回のサプライズのポイントは、夫をそれとなくプレゼントのある場所に誘導することでしょうか?
プレゼントと一緒にメッセージを添えることは珍しくありませんが、ありきたりだなぁと感じたら、私のようにオープンウェンレターズを書いてみるのもおすすめですよ。
数があるので見栄えもばっちりです。
参考:結婚記念日の数え方と呼び方